神姫者の巣

神姫好きの、また~りとしたブログ

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道化師型MMS  完成ッ!

と言っても、実は武器が未完成なんですけどね(スミマセン、ウソツイテ)。

この神姫を作り始めてから、武器に関しても興味深いコメントをいただき、いろいろ参考にさせてもらいましたが、いかんせんアイディアばっかり先行して技術が追いつかない!

結局シンプルに、ナイフでも装備させようと作業開始。
ただ、少しばかり数が必要なので、途中で飽きるのは必至。
並行して塗装も始めたのですが、こっちの方が楽しくて、ここ数日ずっとペタペタと塗っておりました。
塗装の参考にしたのは、改造のベースに使用したジョーカー。

で、完成したのが下の画像。

CIMG0493 - コピー

う~ん、確かにどこに出しても恥ずかしくないぐらいな(色だけ)ジョーカーが出来上がりました。

……もう少し、オリジナルティを出すべきだったか?

今回は完成報告として画像一枚のみですが、残りの作業終了後、製作途中に浮かんだ脳内設定ともども、改めて紹介したいと思います。

ではっ!

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ゴスドレス GETだぜぃ!

以前、ASUR・Aさんのブログに、アゾンから1/12サイズのゴスロリ風のドレスが発売されるかも、という記事を見かけ、まめに検索をかけてたのですがどうやら発売を開始した模様。

ウチのSSにでてくる、「コスプレ侍」の異名をもつガーネットを作るにためには外せないアイテム! というわけで速攻買いに走る。

で、艱難辛苦を乗り越えて、見事手に入れたのがコレ。

CIMG0494.jpg

それにしても、布服って高いんですねぇ。なんか上の品物で、ライトアーマークラスなら余裕で買えそうな金額なんですけど……。

とはいえ、これでようやくガーネット作るための品が揃ったのも事実。
あとは、製作あるのみ! っといきたいところですが、その前に作らにゃならないものがまだ結構あるんですよねぇ……。

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わんだふる神姫ライフ 第8話

「本当にすみませんでした。いろいろと迷惑をかけてしまって……」
 DO ITの中にある、メンテナンスコーナーの入り口まで来て、あたしは振り返ると
ペコリと頭を下げた。
「いやいや、私にとっても有意義な時間だったよ」
 あたしを見送るためについてきてくれた店長さんが、片手をあげながら、にこやかに笑
ってくれる。
「さっきの話なんだが、私は神姫の短所もまた個性だと考えている。できれば、その個性
を殺さず長所を生かす方法を考えて欲しいと思う」
「長所、ねぇ…………………………………………………………………………………」
「ま、まあ、それは後でゆっくり考えるとして……そうだ、一ノ瀬くん、実は今度こんな
催しをやるんだが参加してみないかい?」
「え?」
 あごに手を当て、まるで思い当たらないトロンの長所について沈思黙考していたあたし
は、店長さんの慌てた口調で我に返った。
 
“DO IT 定例トーナメント開催のお知らせ”
 
 店長さんが差し出した一枚の紙には、そう書いてあった。
 
                    わんだふる神姫ライフ
 
               第8話     「初陣」 
 
「一ノ瀬くんも知っていると思うが、武装した神姫たちが互いに戦う神姫バトルが流行っ
ている。で、ウチでも定期的にこういったイベントをやっているわけなんだが」
 その話ならあたしも知っていた。その基本性能の高さから、多種多様な方面に対応
できる能力を持つ神姫だが、実際には自身の神姫に様々な武装をほどこし対戦させる
神姫バトルに圧倒的人気があるのは周知の事実だった。
「で、でも店長さん、そんな事をして、もしトロンがケガでもしたら……」
「確かに負傷することはある。だが戦うとはいってもあくまで決められたルールの中での
事、もちろん、神姫もしくはオーナーの選択で降参することもできる。それにトロンくんの
持つ“ゆがみ”についても詳しくわかるかもしれないしね」
 心配そうにしているあたしに気を使ってくれているのか、なぐさめるような口調で店長
さんは説明してくれた。
 確かにトロンの“ゆがみ”には、正直あたしも興味がある。でも、あたしが神姫を欲しい
と思った理由を考えると、素直に首をたてには振れなかった。 
第一、あんなボ~ッしたやつに戦いなんてできるはずがない。
「それに、トロンがなんて言うか……」
 あたしは事情を知れば、『めんどイ』とか言いだすのはわかりきっているトロンの性格に
期待を込めて、店長さんにそう言ってみた。
『ン~。おっけェ~』
「だ、大丈夫なようだね」
「ト、トロン、あんた起きてたの?」
 突然あたしの胸元で聞こえた、世にも脳天気な寝ぼけ声にあたしは驚き、店長さんは
必死に笑いを噛み殺している。
「あんたねぇ、自分がなに言ってんだか理解してんの? バトルよ? 戦うんだよ?」
『ダイジョーブだっテ、ボクは神姫なんだヨ、リン?』
 
いや、100%わかってねぇよ、お前!
 
と心の中でツッコミを入れるあたしだが、これ以上の説得が無意味なのは重々承知の
上なので、とりあえず大きなため息をつくと、店長さんの差し出した出場希望者の予約者
リストにサインをする。
「あ、そうだ。店長さん、ひとつ聞きたい事があるんですけど……」
「ん、何かな、あらたまって?」
 あたしのサインした書類を軽くたたきながら整えていた店長さんは、おずおずと尋ねる
あたしに方に向き直ると、にこやかに聞いてきた。
「え~とですねぇ。CSCのことなんですけど、トロンにセットしたエメラルドって、一体
どんな効果があるんですか?」
「え?」
 何気ないあたしの質問を聞いた途端に、なぜか店長さんのあごが、きっかり十センチほ
どカクンと落ちた。
 
あれ? あたし今、変なことを聞いちゃった?
 
『はァ~!』
 理由がわからず、オロオロしているあたしの胸ポケットの中から、大きなため息が聞こ
えてきた。
 
                           ◆
「ふうっ」
『くす、おもしろい人でしたね』
「!? リベルター、いつの間に……」
 自動ドアを通りぬけようとする、一ノ瀬くんの背中を見つめながら、ネクタイに指をかけ
緩めると大きく息を吐き出していた私は、いきなり名を呼ばれた事に驚きながらも声の
した方向を、カウンターの上に視線を走らせた。
 そこにはアーンヴァルと呼ばれる、天使型の神姫がひとり、私の方を見上げながら微笑
んでいた。
『ごめんなさい、勝手にでてきてしまって……』
 私が何も言わず見つめていたのを責められていると勘違いしたのか、リベルターは首を
うな垂れてしまう。
「あ、いや、違うんだリベルター。きみが店にまで出てくるなんて珍しいな、と思ったもの
でね……そんなに気に入ったのかい、一ノ瀬くんを?」
『はいっ!』
 こちらを上目づかいにうかがっていたリベルターだが、私が怒っているわけではないと
知ると、途端にいつもの調子に戻ったようだ。
『 “神姫は人と共に歩む者” まさかこのセリフをこんなところで聞けるなんて夢にも思
いませんでした。“彼女”が知ったらきっと喜びますね』
「……そうだね」
 
 “彼女”か。それにしても、こんなにはしゃぐリベルターを見るのは久しぶり……いや、
私の元に来てからは初めてかもしれない。
 
『それに……』
「ん?」
『トロンには幸せになってほしい。それが、あの娘から全てを奪ってしまった“私たち”に
できる、たった一つの罪滅ぼしだから……』
 急にトーンダウンしたリベルターの声に、私はハッとして視線を落とす。うつむき表情
は見えなかったが、彼女の心中は痛いほど理解できた。
「……リベルター」
『あっ、ご、ごめんなさい』
 私に声に、我に返ったリベルターが慌てて顔を上げる。
「もう、すべては終わったことだ」
『……そうですね』
 まだ釈然としないのだろう。それでもリベルターは私に微笑むと、一ノ瀬くんたちが去
った自動ドアへと視線を移した。
                           ◆
「はぁ~」
『もォ、何さっきからため息ばっかついてんのサ』
 あたしは無言でジロリとトロンを睨みつけると、胸のうちでこれまた盛大にため息をつ
いた。何が楽しいのか、のん気に鼻歌なんぞ始めたトロンを見ていると、あたしの不安は
つのるばかりだった。
 だれがどう見たって、この寝ぼけ悪魔にバトルなんてできると思わないだろう、あたし
もそう思う。
 こんなナマイキなヤツなんか少し痛い目をみればいいのよ! と気楽に考えるのも今
のあたしには無理な話しだった、たとえどんなにムカつくヤツでも傷だらけになったトロン
の姿なんて見たくはなかった。
 
やっぱり店長さんには悪いけど、断ってこよう!
 
 店の前で立ち止まったまま散々考えたあげく、ようやく結論にたどり着いたあたしは、
きびすを返そうとしたが、その考えはもろくも潰えさった。
「一ノ瀬さん」
 いきなり肩を叩かれ、驚きふり返ると、そこには姫宮先輩が笑みを浮かべながら立って
いた。
「あ、あの、先日は、ほんとうに失礼しました。え~と、先輩もこの店に用があってきた
んですか?」
「ううん、実は私たちは朝からいたのよ。一ノ瀬さんがいたのも知ってたんだけど、慌て
た様子でメンテナンスコーナーの方にいってしまったから……あの、トロンに何かあった
の?」
 先日のトロンのことなぞ、すっかり忘れたかのように接してくれた先輩だったが、トロ
ンのことを聞く時は、さすがに心配そうな様子だった。
 聞けば、今日はレスティーアの保守用のパーツを買いに来たそうだが、こんな時間にな
るまで店にいたということは、先輩は何も言わなかったけど、きっとあたしたちを心配し
て待っていてくれたのだろう。
「別にたいした事じゃないんですよ。絶対こいつどこか壊れてるはずだと思って、診ても
らったんですけど、結果は異常なしと、おまけに今度やるトーナメントに参加することに
なっちゃって……」
「まあ、トーナメントに? 奇遇ね、私たちも参加するのよ。ねぇ、レスティーア」
『ハッ』
 あまりの形相にワザと目をそらしていたのだが、先輩が肩から下げていたバッグの
中からスゴイ目でこっち(というか、あたしの胸元にいる物体を、だろうけど)を睨みつけ
ていたレスティーアは、憮然とした表情で一言だけ答えた。
「もう、レスティーアったら……ごめんなさいね、一ノ瀬さん」
「いえ、そんな事、もともと原因はこっちにあるんですから」
『まったくですな!』
 
         気持ちはわかるけど……ツッコミきつすぎない、レスティ―ア?
 
『ふァ~~、うるさいなァ、ゆっくりねむれやしないヨ。 アレッ? レスPにかおリンじゃ
ないカ……どうしたのレスP? まるで親の敵でも見るようナ、おっかない顔しちゃって
サ……む、むグッ!?』
「あ、あはははははは、ご、ごめんね、レスティーア」
 妙に静かだと思ったら寝てたんかお前は! と心の中でツッコミながら、これ以上事
態が悪化するのを防ぐため、とりあえずトロンを胸ポケットにねじ込みながら、目の前で
憤怒のオーラを身に纏うレスティーアをなだめようとしたが、レスティーアは、むすっと
したまま横を向いてしまった。か、かわいくねー!
『ふん、ストラーフ。きさまいったい何を考えているのだ?』
『「 ? 」』
 突然、あたしたちの方に向き直ったレスティーアは、いきなり切りだした。あたしの胸
ポケットからモゾモゾと顔をだしたトロンや、あたしも意味がわからずキョトンとした顔に
なる。
『これはゲームに非ズ。神姫と神姫が己のすべてをぶつけあう真剣勝負の場だ。正直、
きさまのようないい加減な輩に出場されては迷惑だ』
「ちょっと、レスティーア、いくらなんでもそれは……」
 トロンに燃えるような瞳を向けながら、レスティーアは吐き捨てるように言い放った。
『一ノ瀬どの。この際あなたにも申し上げたい事があります』
「え?」
『確かに私たちは神姫は起動したてでは、何もわからぬ赤子と同じ、だがそれをあるべき
道へと導くのがあなたがたオーナーの務めではないのですか? だが、このストラーフを
見る限りあたなのやる気をまるで感じない。このいい加減な神姫を見ているとあなたの人
間性まで疑ってしまう』
『…………』
 あまりと言えばあまりの言われ様だが、あたしは黙って聞くしかなかった。レスティーア
の剣幕に押されというのもあったが、あたしを見つめる彼女の瞳の真剣さに声がでなか
ったからだった。さすがのトロンも、うつむき黙ったままだ。
「いい加減にしなさい! レスティーア!!」
 いつ果てるともなく続くと思ったレステーアのお説教は、姫宮先輩の一喝でピタリと止
ってしまった。
『ひ、姫?』
「ごめんなさい、大きな声を出してしまって。でもねレスティーア、今のセリフはどう考て
もあなたが言いすぎ、二人に謝りなさい」
『な、何故です姫? 私は間違ったことなど何一つ言ってはおりません!』
 必死になって反論するレスティーアを、悲しそうな瞳で見つめる姫宮先輩。あたしも何
て言っていいのかわからず黙り込んでしまう。
『ふ~ン、じゃァ、こうしようヨ、レスP。キミとボクとでバトルをすル。ボクが勝ったらリン
にキッチリあやまル。ソレでどウ?』
『何‥‥だと?』
 いきなりあたしの胸ポケットから聞こえてきたトロンの提案に、あたしたち三人の驚き
の表情が向けられたが、だが、トロンの表情はうつむいて見えない。
『私に勝つだと? 笑止な……いいだろうストラーフ。万が一にもきさまが勝つ事ができ
たなら、きさまの気の済むまで詫びてやる』
『ンッ!』
「レスティーア、あなた……」
『勝手な振る舞いをお許しください姫。ですが私も騎士である以上、挑まれた戦いに背を
向けるわけにはまいりません』
 必死にレスティーアを止めようと姫宮先輩は説得を続けるが、レスティーアはかたくな
に首を横にふるばかりだった。でもそれはあたしの方も同じだった。
「トロン、あんた何を考えてんの? こんなのって……」
『ダイジョーブだっテ、それにボクの装備は持ってきてるんでショ?』
 確かにトロンを検査する時にテストかなんかで使うかもしれないと思って、装備一式は
持ってきていた。でも、まさかこんな事になるなんて……
『リン、ボクを信じて』
「え?」
 暗く沈んだ顔で、思いつめていたあたしは、トロンの妙に静かな声に顔を上げた。
 そして、トロンが指差す場所を、DO ITの入り口に目をやった。
 
 てっきり帰ったとばかり思っていたのだろう。再び入り口をくぐり、入ってきたあたしと
姫宮先輩の姿を見て驚きの表情を浮かべた店長さんは、あたしたちの話を聞いてさらに
戸惑いの表情を重ねていた。
 だが、あたし達から事情を聞いた店長さんは、困惑しながらも納得してくれてシュミレー
ターの準備を始めてくれている。
 
    こうして、あたしの予想もしなかったトロンの初バトルが始まろうとしていた。
 

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我が家の神姫たち その2


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……ああ、聞こえるよ〇〇ァ(以下略)。

え~、またまた濃いネタですみません(汗)。
とりあえず、ネタキャラから先に紹介してしまおうと思ったもので……

画像の二人組は、前回紹介したトロン&ルーシィ同様に、某画像掲示板の投稿用に作ったネタ神姫、カメ子(画像左)&ちびカメ子(画像右)といいます。
ちなみに姉妹という設定だったりします(笑)。

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まずは姉のカメ子の紹介から。

夢見る乙女のような瞳がチャームポイントの、メーカー不明。タイプ不明(たぶんカメ)。オーナー不明の野良神姫。
つねに飢餓状態にあり、口に入るものなら神姫だろうと石だろうと何でも食べちゃう緑色のプレデター。
はっきり言って、〇ってます。

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某掲示板では、まるで使用しない設定でしたが、甲羅にはフィールド発生器を備え高い防御力を持ち、両手には五ミリの鉄板をもぶち抜くカメ・クローと速射性に優れたビームガトリングガンを内蔵し、甲羅の先端には、高出力のハイ・カメキャノンを装備と、私が作った神姫としては、珍しく攻防にバランスのとれた性能を持っていました(でも、〇ってますけど)。

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後ろから。甲羅に点在する突起が、フィールド発生器です。
それにしても、このアングルから見て、コレを神姫と気づく人がいるのだろうか?

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おまけ画像。
めったにないことですが、カメ子は満腹になると何故か巨乳になるという設定があり……いや、ホントにどうでもいい設定ですね(笑)。

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そして妹の、ちびカメ子。 

その容姿からは想像もつかないが、姉をも凌駕するほどの食欲の持ち主。腹が減ると、実の姉にも襲いかかる究極のプレデター。

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カメ子と違い、まだ子供のため火器の類は持たず(?)、右手に内蔵されたエクスカリバー(ナイフではありません)と、左手に内蔵したロンギヌス(フォークではありません)が唯一の自衛用武器。
ちなみに、もちろん“食事”にも使えます。


以上が、カメ子姉妹の設定ですが……我ながらすげぇ設定だな……
とはいえ、私には思い入れのある存在には変わりありません。今回も、新たに写真を撮ったあとに厳重に梱包しておいたし(笑)。


さて、今回の我が家の神姫たちの紹介は、ここらでお開きにしたいと思います。
次回もおたのしみに、では。

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わんだふる神姫ライフ 第7話

「うん。 全くといっていいほど異常はないようだね」
「そ、そうですか……」
 高原を流れるそよ風のように、あまりにさわやかに言われたせいで二の句が続かなく
なったあたしを、口元に笑みを浮かべた店長さんが静かに見ている。
「で、でも、これってヘンですよ! やっぱり線が何本か切れてたとか、どこかネジがゆ
るんでたとか……」
 機械にはとんと疎いあたしは、とりあえず頭に浮かんだそれっぽい原因を、店長さんに
ぶつけてみた。
 しかし店長さんは、あたしの幼稚ともとられてもしかたのない質問にも、笑顔を浮かべ
ながら静かに首を横にふるだけだった。
「で、でも、それじゃあ……」
「恐らくトロンくんが個性的なのは“ゆがみ”と関係があるのかもしれない」
 まだ納得がいかず、口ごもっているあたしに店長さんが話しかける。
「ゆがみ?」
 
                    わんだふる神姫ライフ
 
               第7話    「DO IT」
 
 ここは<DO IT>。武装神姫などMMSと呼ばれる小型のロボットをあつかう個人
経営のお店だ。
 あたしたち人間と同じような姿を持ち、泣いたり、笑ったり、怒ったりとあたしたちと
同じように感情を持っている。それでいてその大きさは15センチ足らずという、あたし
が小さかったころには本やテレビの中にしかいないと思っていた存在、<神姫>。
 そんな夢のような存在である神姫たちが、あたしたちの前に姿を見せて、早数年。今
ではその爆発的人気に支えられて、町の小さな電気店でも神姫を扱っている店は多い。
あたしの住んでいる、名前も知られていないような小さな町でもそうだ。
 それなのに、あたしが電車をいくつも乗り継がなければならないこの店を選んだのには
理由があった。
 最近は、神姫の人気が高まるにつれて、神姫センターと呼ばれる専用の施設がいくつも
姿を見せ始めていた。
 いずれは日本全国津々浦々に、神姫センターができるなんて噂もあるけど、あたしの町
には影も形もないというのが現状だった。
 そんな中でこのDO ITは、個人経営ながら、神姫本体や武器、装備などのパーツ全
般を販売するスペースと、神姫の修理やメンテナンスを請け負うブースからなる、一階の
フロアー。そして二階には、神姫たちにバトルをさせることができるシュミレーターと呼ば
れる機械が数台ある。
 特にこのシュミレーターを複数設置しているのは、この辺ではDO ITだけであり、この
店は、つねに多数のお客さんで溢れかえっている。
 もっとも、自分の神姫にゲームとはいえ、戦いなんてさせるつもりは毛頭なかったあた
しは、この店の二階に足を運んだ事はほとんどなかった。
 そして、今あたしがいるのは、DO ITの一階のスミのほうにあるメンテナンスコーナー
と呼ばれる神姫のメンテナンス全般を請け負ってくれるところだった。
 先日の姫宮先輩との一件で業を煮やしたあたしは、休日の朝一番に愚図るトロンを連
れて家を出ると、開店と同時にDO ITに飛び込んだわけだった。
 メンテナンスコーナーの奥にある、小さなテーブルとソファーの置いてある個室に場所
を移し、あたしは店長さんと向かい合って座っていた。
 テーブルの上に置かれたコーヒーに、あたしは手をだす気持ちにはならず、時間だけが
過ぎて行く。
「あ、あの店長さん!」
「……“ゆがみ”の事だね?」
 カップから湯気が上がらなくなった頃、思わず発したあたしの声をさえぎり、店長さんは
静かに話し始めた。
「“ゆがみ”というのは、ある大手メーカーが試作段階の神姫に行った意図的な能力の調整
ともいうものでね。まあ、正しくは“特性”とでも言ったほうが聞こえはいいだろうが」
「特性って、あの寝てるだけの状態の事を言うんですか?」
 思わずあたしの口をついて出た質問に、口に含んだコーヒーを盛大に吹き出す店長
さん。
「げほっ、げほっ。 あ、いや、失礼。 まあ、トロンくんの場合は少々特殊なケースだと
は思うんだが、一ノ瀬くんも知っているとは思うが、神姫にとってCSCは……」
「あ─────っ!」
「えっ?」
 いきなり上げたあたしの大声に、話の腰を折られた店長さんが呆気にとられたような
顔になる。
「あ、ごめんなさい、大きな声をだしちゃって……あの、店長さん。あたしがこの店でト
ロンを買った時、CSCをプレゼントしてくれましたよね? あの時あたしが選んだCS
Cを見せた時、なんか店長さんの顔色が変わったような。ひょっとしてトロンがおかしく
なった原因ってそのせいじゃ……」
 店長さんの言ったCSCという単語を耳にしたとき、あたしの頭に閃くものがあったが、
あたしの視線の先にいる店長さんは、やはり首を横に振るだけだった。
「残念だが、一ノ瀬くんが選んだCSCを見て驚いたのは、チョイスの仕方が少しばかり
個性的だったものでね。あの時、一ノ瀬くんが選んだCSCは三つとも“エメラルド”だ
ったよね?」
「はいっ。あの、ひょっとして三つとも同じCSCだと何か問題が……」
 必死に記憶の糸を手繰り寄せたあたしは、確かにあの時選んだCSCがすべて同じ
だった事を思い出した。
 でも、あたしが三つともエメラルドを選んだのは、別にたいした意味はなく、ただエメ
ラルドのもつ色合いが好きなだけだったからだ。
「もちろん三つとも同じCSCを選ぶ事になんら問題はない。もしあったとしたら、当然
その場で止めていたしね。ただ、CSCをすべて統一するというのは、その神姫の能力を
一つだけ最大まで引き上げたい時などに用いる方法でね。本来はある程度、熟達した
神姫オーナーが行うんだが、一ノ瀬くんが初心者だというのは聞いていたが、てっきりそ
ういった情報を知った上での選択だと思ったもので……」
 
         イヤイヤ、アタシハソンナコトマッタクシラナカッタノデスケド……
 
 あまりの展開に幽体離脱を起こしかけたあたしのタマシイだったが、店長さんのささや
くような声を聞くと、再びあたしの身体へと戻ってきた。
「結果として、“ゆがみ”は不安定すぎるという結論になり、市場に出回る前に廃止され
た。だが私はこう考えるんだ。神姫を開発した人たちが真に望んだものは、“完全”などで
はなく、神姫たちの雛形たる私たち人間の持つ“不完全さ”なのではないかと……だから
こそ私たちは……あっ」
 まるで熱病にでもおかされたかのように熱のこもった口調で話し続ける店長さんの話に、
あたしは黙って耳を傾けていた。そして、ようやくあたしの視線に気がついた店長さんは
バツが悪そうに笑うと、きれいに撫で付けられた髪の毛に爪を立てた。
「いや、これは失礼したね。こんなわけのわからない事をならべ立ててしまって……驚い
たんじゃないかな?」
「そんなことはありませんよ」
 照れまくる店長さんの姿に笑いを噛みころすのに苦労しながら、あたしの視線はこの部
屋のドアの向こうに、メンテナンス用の作業台の上で眠っているはずのトロンへと向けら
れていた。
「あの、ひょっとして店長さんはこう言いたいんですか? 神姫とは意図的に未熟に生み
だされた存在だと。そして、それを導き、ともに歩んでいくのがあたしたち人の役目だと
……」
 店長さんの方に向き直り、あたしが話し始めると、店長さんの顔がみるみる驚きに彩ら
れていく。ミラーグラスに隠された、その下にある目はあたしには見えない。でも何故か
あたしには、店長さんの目がやさしさに満ちた光を宿したような気がした。
「これは、驚いたな……一ノ瀬くんの口からこう言ったセリフが聞けるとは、正直うれし
い誤算というやつだな」
 店長さんの口元が、わずかにほころぶ。
 あたしもつられて微笑みコーヒーを口に運ぶが、頭の片隅にある疑問が生じた。
「あれ? でも、なんでトロンが“ゆがみ”なんて持ってるんですか?」
 ティーカップに伸ばした店長さんの指が止まる。店長さんはミラーグラス越しにあたし
を見ていたが、やがてためらいながらも口を開く。
「トロンくんが“ゆがみ”を持つ理由はただひとつ。彼女はFront Line社の悪魔型MMS
ストラーフのプロトタイプの一体だからだ」
 事も無げに言い切る店長さん。あたしは唇に当てたカップから、コーヒーが流れ落ちて
いるのも気がつかなかった。
 店長さんは、そんなあたしに気にした様子も見せず話を続ける。
 ストラーフの試作タイプであったトロンは、ある事故に巻き込まれ半身を失うほどのダ
メージを追ってしまった。そんなトロンの修理を請け負ったのが店長さんということだった。
「でも、それって変ですよね?」
 あたしは即座に店長さんに尋ねた。機密事項にも等しい試作神姫の修理を、一介の
神姫ショップに依頼するなんて、誰が考えたっておかしな話だろう。
 あたしは一瞬、店長さんにからかわれているのでは? といぶかしげな顔になったが、
目の前の店長さんの表情がそれを否定していた。
「一ノ瀬くんの言いたいこともよくわかる。だが今回の一件は、私の友人のたっての頼み
だったんだ」
 トロンの修理を依頼した店長さんの友人という人は、Front Line社の人間だという事
以外、店長さんは多くを教えてはくれなかった。
 でもあたしは、その事故でトロンが膨大な戦闘メモリーや記憶を全て失ってしまったと
いう事や、店長さんの友人が、できればこのストラーフを普通の神姫として新しい人生を
歩ませてやってほしいと嘆願したという話を聞いた時、それ以上店長さんを問い詰める気
にはならなかった。
 
       そして頃合いを見はかられ、店頭に並んだトロンとあたしは出会った。
 
「それで、話はもどるんだが」
「は?」
 急に声のトーンが落ちた店長さんの声に、あたしは我に返る。
 店長さんの、さっきまではにかんだような笑みを浮かべた口元は、何かを覚悟したかの
ように硬く閉ざされていた。
「私は神姫好きがこうじてこの仕事を始めたわけだが、道理はわきまえているつもりだ。
トロンくんの修理は完璧だったと断言できるし、私が調べたかぎりではトロンくんの身体
には、何ら異常はみあたらなかった。ただ、今説明したとおりトロンくんは特殊な出自を
持つ。一ノ瀬くんがどうしてもトロンくんに対して我慢ができないというなら、新しい神姫
を用意するなり、対応を考えるつもりなんだが……」
「……店長さんって、意外と意地の悪い人だったんですね?」
「?」
 あたしは、軽く店長さんを睨みつけるとソファーから腰を上げ、ドアの方へと歩いてい
った。ドアノブに手をかけ目の前の扉を見つめながら、あたしは、はっきりとした口調で
言った。
「つれて帰ります……トロンを!」
「そうか」
 あたしがドアをくぐりぬける時、どこかホッとしたような店長さんの声があたしの背を
追いかけてきた。
                        ※
「ほんと、いい気なもんよね~」
 作業台の上で、人の気も知らず爆睡中のトロンをそっと抱き上げると、あたしは思わず
大きなため息をはいた。
「それにしても、“ゆがみ”なんていうご大層なモノが、ただ一日寝てるだけなんて……
まっ、あんたらしいけどね」
「それは、少し違うかな」
「きゃっ? て、店長さん!」
 いきなり後ろから声をかけられたあたしが振り向くと、いつの間にかあたしのすぐ後ろ
に、いつもの笑みを浮かべた店長さんが立っていた。
「失礼。ところで今の話だが、以前調べてわかったんだがね。トロンくんは、同じタイプの
神姫と比べて、演算能力とトロンくん自身の機体の反応速度が二、三割ほど高いような
んだ。だが、その代わりにトロンくんのジェネレーターの出力は通常のものと比べて、約
二割ほど低い。これがトロンくんの持つ“ゆがみ”ということなんだが」
 
          トロン自身の反応速度って、つまり動きが素早いってこと?
 
 あたしは幸せそうな顔でイビキをかいている、機械仕掛けのナマケモノを穴が開くほど
見つめた。
「あ、あの、じゃあトロンが一日中寝てるのって……」
「それは……たんにトロンくんの生来の性格なのではないかと……」
 
 オー マイッ ガッ! 何ソレ性格って? せっかく持って生まれた長所もぜんぶ相殺
されちゃってるんですけど?
 
 歯切れの悪い店長さんの一言に、失望落胆したあたしはがっくりと肩を落とすと、今さ
らながらわかりきっていた事をポツリとつぶやいた。
「ダメじゃん、コイツ……」
 
『ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZzzz』
 
そんな絶望の淵にいるあたしだったが、脳天気な悪魔の大イビキが聞こえてきた時、な
ぜかこみ上げてくる笑いをおさえる事ができなかった。
 

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道化師型MMS その3

う~む、何かこう、もの足りない感じがする。

だいぶ形になってきた道化師型の神姫ですが、どうもしっくりこない。

うんうん頭をひねりながら、ネットやら本やらで道化師の画像を調べてみることしばし、
ある結論にたどりつきました。


やっぱり道化師といえば、服とか帽子についてる丸いボンボンだよね!


思い立ったら即行動! 仕事帰りに100均に立ち寄る。

CIMG0464 - コピー

で、店内をしばらく物色して購入した勝利のカギのみなさんが上の画像。
自宅に帰るや、さっそく作業再開。

身体のあちこちに、ボンボンを接着してみる。

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……ちょっとやりすぎたかな?
ま、まあ、いい。 後悔はしない! (反省はしてるけど……)。

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ボンボン追加と並行して、パーツの変更を少々。
以前は、ジョーカーのパーツを流用したリアアーマーでしたが、横から見た時の隙間があまりに
目立ち、いろいろ修正を繰り返してたんですけど、どうも納得できるモノにならず、ジャンク箱
から見つけたパーツに変更しました。

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なんか、やりすぎ感があふれ出てるような気もしないではないですが、自分のイメージする道化師
に近づいた感じがします。

とはいえ、これ以上は装飾過多。
本体の加工は、これぐらいにしときましょうか。

さ~て、次は武装か……



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わんだふる神姫ライフ 第6話

 授業の終わりを告げるチャイムが鳴っている。
「……うう、本当にもう、最っ低ぇ~!」
 机に突っ伏しながら、呪詛のごとく何度つぶやいたかわからないセリフが、あたしの口
からもれる。
「……あの、どこか具合でも悪いの? 一ノ瀬さん」
 あたしは突然声をかけられ、ハッとして顔を上げた。そこには心配そうにあたしの顔を
覗き込む、クラスメートの秋野さんの姿があった。
「ううん、 別にどこも悪くないから大丈夫だよ」
「本当かよ? もう昼めしだっていうのに、ピクリとも動かないからさ~」
 笑いながら秋野さんに答えると、その後ろから、少しはすっぱな口調の佐山さんがひょ
いと首を出し、あたしに尋ねてきた。
 艶のある黒髪をおさげにし、おとなしそうな秋野さんと、短めに刈りそろえた茶色の髪
が見た目どおりワイルドな印象の佐山さん。対照的な二人だが気が合うのか、いつも
一緒にいる。
 正直、あいさつをするぐらいで、それほど親しい仲というわけではないが、あたしのこと
を心配してくれたのがすごくうれしかった。
「ありがとう二人とも、ほんとうにもう大丈夫だよ。あ~あ、もうお昼か、朝から走り回って
あたしおなかペコペコだよ」
 つとめて明るくふるまうと、あたしはお弁当を取り出そうとカバンに手を突っ込んだ。
 
 まあ、考えようによっては、あの後トロンのやつがセルフスリープモードに入ったかの
ように爆睡しててくれたのが不幸中の幸いって……ん?
 
「どうかしたの、一ノ瀬さん?」
 題名、「弁当箱に手を伸ばす可憐な少女」と名付けてもいいほどに彫像と化していた
あたしの耳に、秋野さんの声が響く。
「え? え~と……あたし、お弁当忘れちゃったみたいだからちょっと学食行ってくる。
じゃ、じゃあね。秋野さん、佐山さん」
顔を見合わせ唖然としている二人を残し教室のドアをくぐると、あたしは本日三度目の
全力疾走に移った。
 
           「どこ行きやがった! バカ悪魔―――――――ッ!!」
 
                  わんだふる神姫ライフ
 
           第6話     「姫と騎士」
 
                          ◆
 穏やかな木漏れ日がさんさんと私に降り注ぐ、お昼時の教室や学生食堂を包み込んで
いた喧騒やざわめきは、ここには無い。
 
                   本当にここは学校なのかな……
 
 一瞬、そんな考えが頭をよぎる。私は箸を止めると空を見上げながらポツリと呟いた。
「本当に、いいお天気ね」
『まことにその通りですな、姫』
 妙にかしこまった返答に思わず苦笑を浮かべた私は、声のした方に視線を移した。
 声の主は、私の腰掛けているベンチの端の方にいた。蒼穹の空を思わせる蒼色の甲冑
に身を包み、穏やかな陽の光を受け、きらきらと光る見事なブロンドの髪が静かに風に揺
れている。
 その小さな騎士はベンチの上に片膝をつき、こうべを垂れたまま、まるで何年も前から
そうしていたかのように微動だに動かなかった。
「ねぇ、レスティーア。その『姫』って言う呼び方は止めてもらえないかな?」
『な、何故にございますか? 姫ッ!』
 彫像のようにピクリとも動かなかったレスティーアが、私の言葉に“信じられぬ”と言わ
んばかりの驚愕の表情を見せる。
 
                    綺麗だなぁ~。
 
 女の私から見ても、軽い嫉妬を覚えてしまうほどの彫りの深い整った顔立ち、思わず
見惚れてしまった私の瞳に、レスティーアの驚きと戸惑いを纏わせたコバルトブルーの
瞳が映った時、私は我に返った。
「あ、あのね、違うのよ、レスティーア。別にその呼び方が嫌というわけじゃなくてね。
えっと、人がたくさん集まってる所とかでいきなり『姫』とか呼ばれるのが恥ずかしいと
言うか……」
 しどろもどろになった私の言葉に、ようやく落ち着きを見せるレスティーア。その表情
にも、いつもの凛々しさが戻る。
『何を仰いますか。我が主君たる方を『姫』とお呼びする事になんの不都合がございまし
ょうか? まして、そのような事で我が姫を愚弄する者がおりますれば、私が即刻処断
いたしますゆえに、どうかご安心くだされ』
「う、うんっ。その時はよろしく……ね。レスティーア」
『ハッ、お任せくだされ、姫!』
 絶対にそんな物騒な時が来て欲しくないと心の中で祈りながら、何回繰り返したか忘
れてしまったこの会話は、レスティーアが自身ありげに自分の甲冑をドンと叩く音で終わ
りを告げる。
 
               私って、やっぱり押しが弱いのかな。
 
 大きなため息をつくと、とりあえずお弁当を食べてしまおうと箸を動かし始めたが、私
の手はすぐに止まってしまった。
「あれ? タコさんウィンナーが無い……」
『はっ? タコさんウィンナー……ですか、姫?』
 私の言葉に要領を得ないレスティーアが、怪訝な表情で聞いてくる。
「うん……どこかに落ちちゃったのかな?」
『ふぅ~ン。これがタコさんウィンナー、ねェ……』
 行方不明になったウィンナーを探してキョロキョロとしていた私は、いきなり聞こえた
声に驚きながらも、視線を声の主の方に向けた。
「あらっ、ストラーフ?」
 声の主は、私のすぐとなりに両足を投げ出し、ペタンと座り込んだ悪魔型の神姫だった。
両手で持ったウィンナーを口いっぱいに頬ばり、モグモグと咀嚼中だ。
『ン~、これが“おいしイ”っていうやつなのかなァ~。ボクにはよくわかんないヤ……
……もウ、コレ返すヨ……ハイッ』
 なんか見ている私のほうが思わず「大丈夫なの?」と聞きたくなるぐらい眠そうな顔の
ストラーフは、頬ばっていたウィンナーをゴクンと飲み込みながら(飲み込んじゃったけ
ど大丈夫なのかな?)つまらなそうな顔をして、私に小さな歯形の付いたタコさんウィン
ナーを差し出してきた。
「え? うん。 あの、あなたは……」
『きさま! 先程から我が姫への無礼な振る舞いの数々、もはや我慢ならんっ! 我が剣
のサビとなる前に名を名乗るがいいッ!』
『あのねェ~、ヒトに名を尋ねる時ハ、まず自分から名乗るべきじゃないノ?』
『ぐっ?』
 わなわなと怒りで全身を震わせながら腰の長剣に手をかけ、切りかかろうとしたレステ
ィーアだったが、まるで動ずる事もなく平然とした態度のストラーフの一言に黙ってしまう。
 
 やっぱり礼儀という点では、このちょっと変わった感じのするストラーフの言ってる事
のほうが正論だしね、うん!
 
 釈然としないといった表情をみせながら、目の前のストラーフを睨みつけていたが、
それでもレスティーアは大きく息を吸うと、吐き捨てるように叫んだ。
『我が名はレスティーア。姫をお守りする、誇り高き騎士だ!』
『ふ~ン、ボクはトロン。まァ、ボクはかたっくるしいのは苦手だからさァ、ざっくばら
んに『トロン様』とでも呼んでヨ』
『ふ、ふざけるな! 何故きさまのような輩に、様づけせねばならんのだ!』
『もォ、おこりんぼさんだねェ~、レスPは』
『な、何ぃ~。だ、誰がレスPだ! 我が名は……』
 いくらレスティーアが声を荒げようとも眉一つ動かさず、からかうような口調で応じる
ストラーフに、レスティーアの白い肌はみるみると赤く染まっていく。
 
                う~ん、これはちょっと不味いかな?
 
 どうやら、真面目すぎる性格のレスティーアと、目の前のストラーフはあんまり相性が
良くないみたいだ。このままだと……
 そう私が考えていると、レスティーアは手にした長剣をゆっくりと鞘から抜き始めた。
驚いた私は、慌てて二人を止めようとベンチから腰を浮かしたが、とつぜん浴びせかけ
られた怒声に身動きできなくなってしまった。
「あ───っ、見つけた───っ! ハァ、ハァ、ど、どこ行ってたのよ。バカ悪魔!」
 声の主は、仁王立ちで私の方を指差している、ちょっとキツめな瞳が印象的な小柄な女
生徒だった。肩で息をしながら、春もまだ遠いというのに滝のような汗を流している。
 まったく身に覚えが無いとはいえ、今にも掴みかかってきそうな雰囲気にたじろいでし
まった私だが、よく見ると、目の前の女生徒の射るような視線とぷるぷると震える指先が
示しているのが、私の斜め下、ベンチの上である事に気がついた。
                        ◆
『あれェ~、リンじゃないカ……どーしたノ? ちょっと会わないうち二、学校中走り回
った後みたいな顔してるケド……』
「だ、だ、誰のせいだと思ってんのよ、このバカ悪魔! あ、あれほど……ん?」
 カバンの中から脱走したトロンを探して、校内を走り回ったあたしは、ようやく中庭で
ぼけ~っとした顔のトロンを発見した。
 スコールの直撃でも受けたかのように目の中に入ってくる汗で視界は歪み、あたしの
肺は、文句なんか言ってるヒマがあるなら呼吸しろ! とシュプレヒコールをあげている。
 極限の疲労でガクガクと笑う膝を怒りで支えながら、自分の置かれた状況を理解して
いないトロンに詰め寄ったあたしは、ようやくトロンと同じベンチに腰掛けた女生徒と、彼
女のすぐ傍にいる騎士型の神姫(確かサイフォス……だっけ?)の存在に気がついた。
 ふたりとも、あっけにとられた表情であたしを見つめている。
「あ、あの、 あたし、二年の一ノ瀬といいます。 その、ウチのトロンが何か失礼な事を
しましたか?」
『失礼も何も、このストラーフは姫の……ム、ムグ!?』
「くす、この娘とは、お話していただけよ。 あ、私は三年の姫宮かおり。よろしくね、一
ノ瀬さん」
 恐る恐る尋ねるあたしに、烈火のごとき怒りをぶつけようとするサイフォスの口を塞ぎ
ながら姫宮さんは、柔和な笑みを口元に浮かべ、あたしとトロンを交互に見つめそう言っ
た。
 姫宮さんは、光の加減で緑色にも見える黒髪をショートカットにし、大きなメガネが良
く似合う整った顔立ちの女性だった。あたしと一つしか歳が違わないというのに、落ち着
いた雰囲気を漂わせていた。
「あの、本当にすみませんでした。まだトロンは起動したばかりで、何もわからなくって
……」
 あたしは姫宮さんに、深々と頭を下げた。チラリと上目づかいに姫宮さんを見てみると、
少し困ったような様子であたしを見ていたが、フッとその視線を、相変わらず自分の横に
ちょこんと座っているトロンへと移す。ぼ~っとした表情で姫宮さんを見上げるトロンを見
つめるその瞳は、慈愛に満ちたものだった。
「そうだったの……ねえ、一ノ瀬さ、あらっ?」
 姫宮さんの言葉は、突然鳴ったチャイムの音にかき消された。
「あらあら、午後の授業の始まりね、急がないと……じゃあ、また会いましょうね、一ノ
瀬さん、トロン」
「あ、はいっ」
『じゃあねェ~。レスP、かおリ~ン』
『我が名はレスティーアだ! それと姫を妙な名で呼ぶっ、ム、ムグッ!?』
 レスティーアは、あたしたちの方をキッと睨みながら、何かを言っていたが、苦笑する
姫宮さんの指先に再び阻まれ最後まで聞こえなかった。姫宮さんは、あたしたちの方に
向き直り、かるく会釈をすると校舎の方へと歩いていった。
「はぁ~、もうかんべんしてよ。……やっぱりあそこに行くしかないのかなぁ」
 姫宮さんの後ろ姿を見ながら、あたしはドッと襲ってきた脱力感に必死に耐えていた。
『ン~、ナニ、あそこっテ?』
「あんたを買ったお店のことよッ!」
 あたしは、差し出した手のひらによじ登ってきたトロンを、制服の胸ポケットにそっと入れ
ながら寝ぼけ悪魔の問いに答えていた。
「あたし、今こそ確信した。あんた絶対にどっか壊れてる! それを直しにいくのよ!」
『ZZZZZZZZZZZZ』
 あたしの決意の声に応えたのは、なんとも脳天気なイビキだった。怒りと疲労と空腹で、
一瞬意識が遠のいたが、なんとか踏みとどまる。
 憎悪のまなざしでトロンを睨みつけ、一発ひっぱたいてやろうかと思ったが、いつの間
にか鳴り止んだチャイムに気づくと、慌てて踵を返し校舎に向かって走り出す。
 
                きっと直る! あそこに行けば!
 
       あたしの心はもう、あの店に、<DO IT>に向かって飛んでいた。
 

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我が家の神姫たち その1  

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……ああ、聞こえる。聞こえるよ〇〇ァ。「これ、神姫じゃねーだろッ、ダボッ!」と魂の叫びを上げ
てる武装紳士のみなさんの声が……

え~、初っ端から濃いネタですみません(汗)。
画像は、某神姫画像掲示板に投稿するために作った、ストラーフの「トロン」。アーンヴァルの
「ルーシィ」。
そしてトロンが作った(?)サポートメカ「セバスチャン」であります。

私にとっては、もっとも思い入れが強い存在なので、あえてトップバッターを務めてもらいます。

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トロンとルーシィの身体は、ジャンクパーツを芯にエポキシパテを盛った後、ひたすら紙やすりで削
りまくって形を整えました。当然無可動です(笑)。

あっ、それとちょっと補足説明を。
画像のトロンと、本SSに出てくるトロンは、名前と設定の一部使用以外は、まったくの別人(神姫)
です。あしからず(笑)。

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そしてお次はセバスチャンです。

トロンの身の回りをサポートするための存在のハズでしたが、なんか途中から自我を持ったのか、
勝手に動き回っていたような……

建子さんと真鬼王をベースに製作しました。
市販の関節を使用したため、無駄に動きます。

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バストアップ。
胸のリボンと目はジャンクパーツ。、髪と髭はプラ板から作りました。
関節と上記パーツ以外は、すべて神姫からのパーツ流用で出来ていますので、ご主人様より
純正率は高いです(笑)。

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しかし、コレを「神姫」と言い張って投稿を続けた自分て、空気読んでなかったのかも……
某神姫画像掲示板の管理人様と、当時掲示板を利用していた武装紳士のみなさまには、
本当に感謝です。


さて、今回の我が家の神姫たちの紹介は、ここらでお開きにしたいと思います。

では、また。

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わんだふる神姫ライフ 第5話

「ト、トロン。何であんたがここにいるわけ?」
『そりゃァ、リンの顔に死相がくっきりと浮かんでたもんでネ。ボク、心配デ心配デ』
 唖然と立ち尽くすあたしを尻目に、トロンのヤツはあたしのカバンから顔だけ出し、あ
いかわらず焦点の定まらない目をこっちに向け、ニヤニヤとそう言いやがった。
「余計なお世話よ! 大体あたしの寿命を縮めている張本人が,偉そうに言うな!!」
『ふ~ン。ここがガッコウっていうヤツかァ~』
 とぼけているのか、単に右から左に通りぬけているだけなのか、あたしの荒げる声もど
こ吹く風、トロンは興味深そうにあたりをキョロキョロと見回している。
「いや~ん、せんぱいったらぁ~」
困った風のなかにも、どこか愉悦のようなもの感じる声に悪寒を感じながらもあたしが
振り向くと、そこには先ほどあたしが盛大に噴き出した牛乳の直撃を受けた美佐緒の姿が
あった。
「あ、ごっ、ごめん! 大丈夫だった、美佐緒?」
 さすがにこれはあたしの方に非があったと思い、慌ててハンカチを取り出し美佐緒の顔
を拭おうとしたが、何故か美佐緒はあたしの手をソッと握ると、くすり指であたしの手の甲
をゆっくりとなでながら喘ぐ様につぶやいた。
「ん……せんぱいの……濃くって美味しい」
 
み、美佐緒! お願いだから人の噴き出した牛乳をおいしそうにペロペロ舐めるな!
トッ、トリハダが立ってきた……
 
     それは、あたしが美佐緒という女に心底恐怖した瞬間だった……
 
              わんだふる神姫ライフ
 
        第5話     「コス侍」
 
『いやァ~、朝から顔〇プレイとは、リンもあんがいカゲキだねェ。ところでダイジョーブ、
みさキチ?』
「うん! わたしせんぱいが望むんだったら、どんなプレイでもOKだから」
 美佐緒は、自分の顔についた牛乳を一滴残さずキレイに舐めとると、あたしの渡した
ハンカチをそっと自分のポケットにしまいながら(?) まるで、旧知の仲と錯覚しそうな
雰囲気でトロンと会話を始めた。
 
         っていうか、みさキチって美佐緒のこと?
 
「ねぇ、ちょっと! あんたたちって、ひょっとして何処かで会ったことがあるの?」
『「 ううん(ン)、 全然! 」』
 あり得るはずの無い問いは、当たり前の答えをあたしにもたらした。
 それにしてもなんだろう、この二人の妙な気の合いっぷりは、さっきも絶妙にハモって
たしね。いまだに飽きることなく、あたしをオカズに内容的にも聞き捨てならない会話に
夢中になってるオフタリサンを眺めていて、ある結論に到達した。
 
そうか……姿かたちは違っても、遺伝子レベルであたしをイラッとさせるという意味で
は、こいつら一緒なんだ……
 
『ま、まぁ 美佐緒どのも大事無かった事でござるし、よかったでござるな、隣どの?』
「へ? あ、ああ、うん。そうだね、ガーネット」
 なんか人生の心理に気づいちゃったあたしは、きっと、ものごっつうグレートな殺気を
全身から噴き出していたんだろう。
 ガーネットが止めに入ってくれなかったら、問答無用であの二人にとどめをさしちゃっ
てたかもしれない。あ、危なかったぁ~。
 それにしても本当にガーネットっていい娘だよね~。素直で思いやりもあるし、格好が
ちょっとアレだけど……その一点をのぞけば、あたしにとってガーネットは理想の神姫と
もいえる存在だった。最も、いくらあたしでも面と向かってトロンにこんなことを言える
はずもないんだけどね。
『ン~。キミ、誰?』
 あたしとガーネットの会話が耳に入ったのか、上から聞こえたガーネットの声に、カバ
ンから顔だけ出していたトロンが器用に顔だけ回して振り向く。
 それにしても、いくら神姫なら当たり前にできる事と聞いていても、いざ目に前で首だ
け百八十度くるりと回るのは、何度みても心臓に良くない。
 何故かガーネットも、一瞬怯んでたみたいだしね。
『お初にお目にかかるトロンどの。拙者、侍型MMS 紅緒の、くが……』
「ガーネット!」
 珍しく声を荒げた美佐緒が、丁寧な口調で自己紹介を始めたガーネットの声を遮る。
『あっ? ……コホン! これは失礼いたした。拙者の名はガーネットと申す。今後とも
懇意にお願いするでござるよ、トロンどの』
 微笑みながらトロンに話しかけるガーネットを、美佐緒は軽く頬を膨らませながら見て
いた。あたしはそんな光景に少し苦笑しながら、美佐緒のスカートの端を軽くひっぱると
小声で美佐緒に話しかけた。
「ほら美佐緒、いつまでふくれっ面してんのよ」
「え? あ、あはははは。な、何でもないんですよ。気にしないでください、せんぱい」
 あたしの目の前で、美佐緒は慌てて手を振ってごまかす。
『……紅緒ォ~?』
あたしと美佐緒の会話にもまったく興味がなさそうなトロンだったが、胡散臭そうな目
でガーネットを見ていたが、やがてポツリと言った。
『そ、そうでござるが……な、何か拙者に不審な点でも?』
『ウソつケ! そんなヘンなかっこうした紅緒がいるわけ無いだロ!!』
『あ、いやっ、コレはその、み、美佐緒どのの……』
 
 あーっ、言っちゃった! あたしが止めに入る間も無く言い放ったトロンの一言で、一
気に固まるガーネット。
 
『あ、あははは。 せ、拙者、紅緒でござるYO?』
 なんか最後の方が変な疑問文になりながらブツブツと呟き始めるガーネット。トロンを
ガーネット達に紹介する前にクギを刺しておこうと思っていたんだけど、こうなってしまっ
ては後の祭りと言うやつだ。
 
まあ、トロンの言いたい事もわからないではないんだけどね……
 
 というのも、まず一見しただけでガーネットを紅緒だとわかる人はいないだろうから。
紅緒は大体その長く艶やかな黒髪をそのままストレートにしているか、あたしのように
ポニーテールにしているのが普通だろうが、ガーネットはその黒髪を二つに分け頭の横で
縛る、俗に言うツインテールというやつだったりする。しかも、これでもか! と言わんばか
りの派手なデザイン&色彩のリボンが縛った髪の根元で揺れている。
 服装にしても、紅緒の基本セットに入っている陣羽織や神姫サイズの着物を着せる
オーナーが多いなか、美佐緒が選んだ物といえば、ガーネットの頭のリボンにさらに
輪をかけたような、ひらひらフリフリした……いわゆるゴシックロリータ風のドレスだった
りする。
 しかも今回は、たまたまゴスロリルックというだけであって、メイド服にチャイナドレス、
セーラー服と、会うたびに着ている服が違う……というか、あたしの記憶に間違いがな
ければ同じ服を着ていたのを見たことがないような……
 おかげで一部の神姫やオーナー達からは<コスプレ侍>などという不名誉なあだ名
で呼ばれているらしい。
 正直、凛とした顔立ちの持ち主であるガーネットには、違和感爆発だったりする。
 一度あたしから美佐緒に一言いってあげようかと、尋ねたことがあったのだが、ガーネ
ットは苦笑いを浮かべながら『美佐緒どのが選んでくれた物だから』と首を横に振るだけ
だった。
もっとも、ウェディングドレスを着てきた時は、さすがに顔をまっ赤にしたまま俯き、
最後まであたしと目を合わせようとはしなかったけどね……
『拙者、紅緒でござるよ! 拙者、紅緒でござるよ! 拙者、紅緒でござるよ! 拙者、
紅緒でござるよ! 拙者、紅緒でござるよ! 拙者、紅諸で………………』
「ちょっとトロン。あんたガーネットに謝りなさいよね!」
 リピート機能全開で自己主張を始めたガーネットが不憫に思え、あたしはトロンに一言
ガーネットに謝るようにうながしたが、トロンは鼻の頭にしわを寄せ、不満そうな顔をす
るだけだ。
『エ~ッ、だってボク、間違ったこと言ってないしさァ~』
トロンは、あいかわらず首だけ百八十度回してあたしの方を向くと、そうつぶやく。
「大丈夫ですよ、せんぱい! ガーネットはちょっと恥ずかしがってるだけですから」
「そんなわけないでしょ! 大体あんたが……」
 美佐緒のあまりの能天気っぷりに、むかっ腹の立ったあたしが美佐緒に詰め寄ろうとす
ると、ガーネットが慌ててあたしたちの間に割って入ってきた。
『もう大丈夫でござるよ、隣どの。それにこの服は、美佐緒どのが拙者のために選んでく
れた……拙者にとっては宝物でござる』
「ガーネット」
健気に笑顔を見せるガーネット。
 今に始まった事ではないけど、何故ここまでガーネットは美佐緒に尽くすのか? その
理由がなんなのか知りたかったあたしは、何度かガーネットがひとりの時にそのわけを聞
いてみた。最初は笑って教えてくれなかったが、それでもしつこく聞くあたしに根負けし
たのか、誰にも言わないという条件で話をしてくれた。
 
 まず、ガーネットの本当の名前は、九骸という名だという事。正直、趣味がいいとは言え
ないこの名前は、美佐緒がつけた物かと思っていたのだが、名付け親は美佐のお祖父さ
んだそうだ。そして、当時から美佐緒はこの九骸という名を嫌っており、ガーネットと呼ん
でいたんだって。
 そしてなにより驚いたのは、美佐緒がガーネットのオーナーでは無いという事実だった。
本当のオーナーは、美佐緒のお祖父さんなのだそうだが、数年前に他界してしまい、その
時に形見としてガーネットを美佐緒に譲ったそうだ。
 本来、美佐緒がガーネットの正式なオーナーになるためには、リセットという処置をし
なければならないが、リセットとは神姫にとって死にも等しい行為。
 だったら今のままの関係の方がいい。それが美佐緒の選んだ答えだった。
 あたしは今でも静かに話を終え、最後に照れくさそうな顔で言ったガーネットの言葉が
忘れられない。
『確かに拙者にとって美佐緒どのはオーナーでは無いのかもしれない。されど美佐緒どの
は、“拙者”を選んでくれた。美佐緒どのこそ拙者にとって真の“主”なのでござるよ』
 
 顔を合わすたびに、セクハラまがいの事をしてくる美佐緒に迷惑してるのも事実なのだ
が、あたしが知らなかった美佐緒の一面を垣間見た時、あいつに対する評価も少しだけ変
って…………ん?
 
 なんか妙な気配に我に返ると、あたしの顔から数ミリほど先に美佐緒の顔のドアップが。
「わ、わわっ。な、何やってんのよ、あんたは!?」
「あ~ん、もう少しだったのにぃ~」
 思わず後ずさるあたしに、美佐緒が地団太踏んでくやしがる。
 
ホント、なに考えてんのコイツ?
 
『ばっかだなァ~、みさキチ。もっと思い切ってブチューってやんなきゃダメじゃないカ』
 
        こ、こいつか? このバカ悪魔の差し金なんだな? 
 
あたしは正義の鉄槌を加えるべく、ユラリと立ち上がると無言でこぶしを振り上げる。
「……お前ら、こんな所で何をやっとる?」
「へ? げっ、い、今田先生……」
こめかみに青スジを浮かべ、腕を組みながら引きつった笑みで、あたしたちの後ろに立
っているのは風紀指導の今田先生だった。
「とっくに授業は始まっとるんだぞ、さっさと教室に戻らんか!」
「……う、うそ?」
 
    それは、あたしの旋毛を見下ろしながら発した、魂のつぶやきだった。

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道化師型MMS その2

連日寒い日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。


コツコツと作業を進めていた、道化師型神姫。現状報告のお時間です!


まず胸部装甲。ここは初瀬那珂さんやSTRさんの神姫さんを参考に
ぜひ「下乳アーマー」(勝手に命名!)を、と思ったのですが……うまくいかない。
やり直しを繰り返しているうちに、ジョーカーの胸パーツが壊れました。


あはははははははははははははははっ!


いつもなら、ここで投げ出しているんですが、なぜか今回はモチベが減少しない。
失意にうなだれながらも、他に使えるパーツはないかとゴソゴソやっていると
前回太腿だけ略奪されたガラッゾが……

で、出来上がったのブツがこれです。

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ガラッゾの胸パーツを貼り合わせただけなのですが、一応内側に神姫の胸部用パーツの
フックが取り付けてあるので、装着可能です。
ただ、接着面がおそろしく少ないため、完全に乾燥するまで数日放置。
その間に他のパーツの作成開始!

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数日後、完成したパーツを組み合わせた画像です。
胸部はガラッゾから、肩のパーツはもう一度分解したジョーカーの脚部を使用。
袖はジャンク箱からみつけたものなので詳細不明。手首はこれまたガラッゾから流用。
腰のアーマーは、某黄色い潜水艦で購入したバラ売りパーツの脚部を、これまた詳細
不明ですが、成形色が赤なので、おそらくシャア専用MSかと(笑)。

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そして最後に後ろからの画像を。
スカートアーマーの幅が足りないため、おしり丸見え状態だったので、急遽ジョーカーの
パーツを使用。

あとはもう少しピエロっぽい装飾をして、完成……かな?

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