神姫者の巣

神姫好きの、また~りとしたブログ

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新種発見?

以前はそれほどでもありませんでしたが、最近はやたらと神姫の中古品を物色しているシロでございます。
秋葉原なんぞに足を運んだ際にも、必ずその手の中古ショップに立ち寄りますが、無駄足になる方が多い始末。
というわけで、ここのところはネットで調べることが増えてきました。

そんなおり、某お宝ショップの通販画面を何気なく見ていたら、一体の神姫のところで視線が止まりました。

IMG_0002 - コピー (2)

はい、言わずと知れた紅緒です。もともとは、そのリーズナブルなプライスに魅かれて手が止まったのですが、よく見てみるとこの紅緒、なんかヘン。
といっても、このままでは分からないと思うので、問題の部分を拡大してみます。




……なんでしょうね、 ぺニオ って?

私が知らないうちに、紅緒の限定verが発売したのか?



まあ、ただの誤植なんですが、なんか不遇の扱いうけてますよねぇ、紅緒って……。
例のベニモロに比べればマシなんですが……イヤ、待てよ? よく見てみれば、ぺニオってけっこうチャーミング(死語)な名前なのでは?







          ぺニオ……かわいいよ、ぺニオ。  






……ダメだ! やっぱり萌えねぇ!!

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わんだふる神姫ライフ 第21話

「せ、せんぱい! わたしの所為でガーネットが、ガーネットがぁ……」
「美佐緒」
 メンテナンスルームに運び込まれたガーネットを見届けると、美佐緒は倒れこむように
あたしの胸に飛び込み、嗚咽をあげて泣き始めた。
 いつもの美佐緒からは想像もつかないような取り乱しように、あたしは驚きながらもな
んと言って慰めればいいのかわからず、子供のように泣きじゃくる美佐緒の艶やかな黒
髪を無言で撫でる以外に、あたしには何もしてあげることができなかった。
 
                     わんだふる神姫ライフ
 
              第21話  「美佐緒とガーネット」
 
 美佐緒が落ち着くのを見計らって、あたしたちはメンテナンスルームのそばにあるソフ
ァーに場所を移した。
「ほら、これでも飲んで、いい加減元気だしなさいよ」
「……はい」
 努めて明るく振舞うあたしが差し出した缶コーヒーを、しばらく泣きはらした目で見つ
めていた美佐緒だが、やがて微かに微笑むとそっと受け取った。
 
 バトルが終わり、バツのわるそうな顔でアクセスポッドから出てきたトロンを見た時に、
あたしはガーネットが倒れたのはバーチャルバトル内でのことだったのだからと楽観的に
考えていたんだけど、事態はもっと深刻だった。
 自分が先に倒されたために、ガーネットの異変に気づかなかったトロンだったが、あたし
から事情を聞くと慌ててあたしを促し、美佐緒のコンソールの方へと駆け寄っていった。
 おろおろと立ち尽くしていた美佐緒をなだめながら、アクセスポッドの中から助け出した
ガーネットは意識を失い、どうやっても目を覚ます事はなかった。
「……ねぇ、美佐緒。ちょっと聞いてもいいかな?」
 正直、この状況でこんな話をしてもいいものなのか悩みもしたけど、この押しつぶされ
うな圧迫感に耐え切れなくなったあたしは、コーヒーを口に運びながら上目遣いに美佐緒
に話しかけた。
「えっ? 何をですか?」
 あたしが渡したコーヒーには口もつけず、思いつめたような瞳でメンテナンスルームの
入り口を見つめていた美佐緒は、あたしが突然話しかけたために驚きながらこちらを振り
向いた。
「あんたさっき“時間”がどうとか言ってわよね? あれってどういう意味なの?」
 あたしの問いかけに、美佐緒の表情が強張ったのを見て、あたしは美佐緒の心情にもう
少し配慮すべきだったと後悔した。
「あっ、ごめん。 あのね、美佐緒が言いたくないなら別に……」
 その態度に、慌てて手を振りながら取り繕うあたしをしげしげと見ていた美佐緒は、寂
しそうに微笑んだ。一緒に並んで座っていた美佐緒はあたしより大きいはずなのに、今は
妙に小さく見えた。
 
そう、美佐緒と初めて知り合ったあの頃のように……
 
「いえ、いいんです。……本当はもう、ガーネットは戦えない身体だったんです」
『それって、どういうことなの、みさキチ?』
 あたしたちの会話にはまるで参加せずソファーの端に腰掛け、いつもなら戦いが終わっ
た途端に寝ぼけモードになるはずのトロンが、心配そうに金色の瞳でメンテナンスルーム
を見ていたが、美佐緒の声に驚いた様子であたしたちの方に振り返った。
 美佐緒はそんなトロンをしばらく見つめていたが、やがてガーネットの過去を静かに語
り始めた。
 
 あたしの住んでいる町の大地主であり、資産家でもある、今は亡き美佐緒のお祖父さん
が神姫という存在に興味を示し、The Sixth Factoryという企業に開発の面で資金援助
などの協力をしていたということ。
 そしてガーネットは、テスト用に作られた紅緒のプロトタイプだということだった。
「そっか、やっぱりね」
「せんぱい……その事に気づいていたんですか?」
 美佐緒の淡々と続く話の合間にあたしがポツリとつぶやくと、美佐緒が驚愕の表情であ
たしを見た。
「まあね。と言っても、それに気づいたのは、ほんの少し前のことなんだけどね」
 まだ驚いた様子であたしを見つめている美佐緒に、あたしは照れ笑いを浮かべながら
答える。
 ガーネットとの戦いの直前に、桜庭さんとの会話で頭をよぎった違和感、それはあたし
がガーネットと初めて出会った時期だった。あの頃はまだアーンヴァルやストラーフとい
った最初期の神姫があたしたちの前に姿を現したばかりで、紅緒はまだ一般には販売
されていないはずだった。

 今思えば妙な話だが、あの頃はあたしもまだ小さかったから神姫という存在になんの知
識もなく、美佐緒の肩の上で律儀に挨拶をするガーネットをあたしは驚きと羨望のまなざ
しで見つめるだけだった。
『……それにしたって、ガンちゃんとの付き合いはボクより長いんだから、もっと前に気
づきそうなモンだけどね~』
「うっ、うっさいわねっ!」
 ため息を吐きながら、呆れたようにポツリとつぶやくトロンの言葉は正鵠を射るもので
あり、あたしは顔を赤くして反論するのがやっとだった。
「でも、それってせんぱいらしいですよね」
 美佐緒にまで笑われたのは正直複雑な気分だったけど、少しは元気がでてきた美佐緒
の姿にあたしは内心ホッとしていた。
「でも、せんぱいと初めて会った時にはもう、ガーネットの身体はボロボロだったんです。
お祖父様があんな無茶な事をガーネットにさせたから……」
 そう呟くと、美佐緒の笑顔がみるみる曇っていった。
「無茶な事?」
 おうむ返しに尋ねるあたしに、美佐緒は眉をしかめ唇を噛み締めていたが、やがて静か
に話しを続けた。
 初めの頃は、神姫という科学の結晶との生活で満足していた美佐緒のお祖父さんだった
が、神姫同士を戦わせる神姫バトルの存在を知った時、ガーネットの生活は大きな変化を
迎えた。
 当時は現在のように明確なレギュレーションは無く、今でいうような違法改造は日常茶
飯事で行なわれ、またシュミレーターもまだ数が少なく当然のようにリアルバトルが繰り
広げられていた。そして相当数な神姫が、その無謀な戦いの中で命を落としていったそう
だ。
 
「ガーネットはオーナーであるお祖父様の期待に応えようとして、自分の身体も顧みず、
ボロボロになるまで戦って……そして、ある神姫との戦いで、致命的な傷を受けてしまっ
たんです」
 ここまで一気に話し終えると、美佐緒はスカートを硬く握り締め、うつむいてしまった。
「でも、いくら深い傷を負ったといっても修理はしたんでしょう? それなら……」
 あたしはそっと美佐緒の手に自分の手を重ねながら慰めるように尋ねた。でも美佐緒
は顔を伏せたまま、大きく首を横に振るだけだった。
「だめなんです。確かに手足や胴体の一部なら修理や交換も可能です。でもガーネットに
蓄積されたダメージは、CSCや頭部にも及んでいるんです」
 あたしは悲しそうにつぶやく美佐緒の声に、返す言葉も見つからず絶句してしまった。
美佐緒の言った頭部やCSCは、神姫にとってもっとも重要な部位だった。これらの場所
が機能しなくなることは、彼女たちの死を意味した。
『みさキチ、なんでガンちゃんはそんな身体でボクと戦おうとしたの? 無茶すぎるよ!』
 ガーネットの真意が理解できなかったのだろう。トロンが美佐緒に食ってかかるのを見
て、慌ててあたしはふたりの間に割って入ろうとしたが、美佐緒は目であたしを制すると
トロンの瞳を真正面から見据えた。
「トロンの言いたい事はわたしにもよくわかってるわ。でもね、ガーネットも今までは何
とか30分は戦えたの。それに今回の戦いも、もしタイムリミットを少しでも過ぎたらすぐ
に降参するという約束だったから……」
『…………』
「それと、ガーネットがトロンと戦いたがっていた理由だけど、ガーネットはこう言って
いたわ。『トロンどのは拙者に似ているから』ってね」
『ボクがガンちゃんに……似てる?』
 その言葉に、さみしそうに微笑む美佐緒。トロンが不思議そうな顔をする。
「確かにふたりは似通ったところがあるかもしれないね」
「「て、店長さん!?」」
 いきなり声をかけられ、飛び上がらんばかりに驚いたあたしたちの目の前に、いつの間
にか柔和な笑みを湛えた店長さんが立っていた。
「あの、店長さん! ガーネットは……」
 ソファーから立ち上がり心配そうな表情をみせる美佐緒に、店長さんは無言で頷きメン
テナンスルームを静かに指差した。
 あたしたちをその場に残して、信じられない速さでメンテナンスルームに消えた美佐緒
の背中を追って、あたしたちも慌てて部屋に駆け込んだ。
 だが、作業台の上でゴシックドレスを纏い、横たわったガーネットはまるで起きる気配
をみせなかった。不安そうなあたしたちの視線が集中した店長さんは気にした素振りもみ
せず、作業台の横にあったパソコンの方に話しかけた。
「リベルター。ガーネットくんの再起動を……」
『了解しました』
 あたしはそこで初めて、この部屋にもうひとりいた事に気がついた。それはアーンヴァ
ルタイプの神姫のようだった。
 神姫に疎いあたしでも、人気のタイプであるアーンヴァルを他の神姫と間違うことなど
ないんだけど、そんなあたしが目の前の神姫に一瞬躊躇したのは彼女の髪の色の所為
だったからだ。
 普通、アーンヴァルは輝くようなブロンドの頭髪だが、眼前の神姫は腰まで届く銀髪の
持ち主だった。
 あたしの食い入るような視線に気づいたのだろうか、銀髪のアーンヴァル、リベルター
はパソコンのキーを叩くのやめると、あたしのほうに向き直り笑顔をみせると軽く会釈を
してきた。
 釣られて頭を下げながら、あたしはリベルターに妙な違和感を感じていた。
 
それはうまく言えないんだけど、まるで目の前の彼女が幻のような……そんな存在の希
薄さの所為だった。
 
「ガーネット!!」
 美佐緒の安堵の篭った涙声に、あたしは現実に引き戻された。振り返った先には涙でべ
ショべショになった美佐緒がガーネットを抱き上げ、頬擦りをしていた。
『美佐緒どの、心配をかけて申し訳なかったでござる』
 何度も何度も無言で頷く美佐緒。涙でびしょ濡れになるのもかまわず、ガーネットもう
れしそうに目を閉じ、されるがままになっている。
 そんなふたりを黙って見つめていたあたしは、ジーンズを引っ張られているのに気づき
視線を下に向けると、そこにはテーブルの上でトロンがあたしを見上げていた。
 トロンは軽くウィンクをすると、無言で外を指差した。
 あたしはすぐにトロンの気持ちを理解すると、トロンを手のひらに乗せ、メンテナンス
ルームを後にした。
                          ※
「ふぅ~、なんとか丸く収まったみたいね?」
 美佐緒たちを残して、一階の奥にある休憩所に席を移したあたしは、椅子に背を預ける
と大きな伸びをする。
『ン~、まァ、そんな感じだネ』
 目の前のテーブルの上では、ガーネットの無事を確認したせいで緊張の糸が切れたのか
本来の姿(?)に戻ったトロンが、寝そべりながらねむそうな声で答える。
『……ねェ、リン』
 バトルなんかとは比較にならない緊張感のせいか、疲労を感じたあたしが肩を揉みほぐ
していると、トロンが妙に静かな声であたしに話しかけてきた
「ん? どうしたのよ。そんな深刻な声なんか出して?」
『うン。あの時、みさキチが言っタ、ボクとガンちゃんが似ているってどういう意味なの
かナ?』
 かなり疲れていたせいでトロンの話を上の空で聞いていたあたしは、口元まで出掛かっ
たあくびを噛み殺すと、テーブルの上のトロンをまじまじと見た。
 トロンはいつもの寝ぼけ顔だが、あたしを見る瞳は真剣そのものだった。あたしはそん
なトロンを見つめているうちに、笑いが込み上げてきてしまった。
『リン?』
「ご、ごめん。そっか、あんたけっこう勘が鋭いと思ってたんだけど、自分の事となると
そうでもないんだ?」
『?』
 いぶかしそうな顔で見上げるトロンに、あたしはゆっくりと話しかけた。
「これはあたしの想像なんだけど、ガーネットは強大な武器や装備に頼らず、己の身ひと
つで戦うあんたに共感を覚えたんじゃないかしら? ガーネットは自分の剣に全てを託し、
あんたがその悪賢さを唯一の武器としているようにね」
『……それがヒキョーなことでモ?』
 トロンはあたしの話しに、ただ黙って耳を傾けていたが、やがてポツリとつぶやいた。
それは、ガーネットとの戦いの最中に発したものと同じだった。あたしはその時になって
いつもは気にした素振りもみせないトロンが、自分の“武器”に後ろめたさを感じていた
ことにやっと気がついた。
「昔、おじいちゃんが言ってた。“策もまた力なり”ってね。……あたしもそう思う」
『リン…』
 もう少し気の利いたセリフも言えないものかと自分に呆れながらも、おじいちゃんが言
っていた言葉をあたしはトロンに語りかけた。
『策もまた力なり…カ』
 うまく想いがトロンに伝わったのか不安になったあたしがトロンの顔を覗き込むと、ト
ロンは噛み締めるように一言つぶやき、明るい表情であたしを見上げた。
『うンッ、わかったヨ。リン!』
「そっ? じゃあ、そろそろ帰ろっか?」
 内心胸を撫で下ろしながらそれをおくびにも出さず、テーブルの上に手のひらを差し出
すと、トロンが驚いたような顔をする。
『へッ? ガンちゃんとみさキチはどうするノ、リン?』
「いまさら戻るのも無粋ってもんでしょう? どうせ明日は学校なんだからイヤでも顔を
つき合わせるわよ」
 
 反射的に手のひらに上ってきたトロンに、あたしは笑顔をみせながらそう答えた。
 

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わんだふる神姫ライフ 第20話

 
予定通りって……じゃあ、さっきのは全部トロンのお芝居ってことなの?
 
 あたしはガーネットの言葉の意味がわからず、唖然としながらフィールドに視線を移
した。トロンは少し皮肉のこもったガーネットの声を聞くと、おおげさなまでのジェスチャ
ーをピタリと止め、金色の瞳でジロリとガーネットを睨みつける。
『やれやれ、全部お見通しというわけか……やりにくいねぇ……』
 トロンは唇を尖らせながらつまらなそうに呟くと、ガーネットを見つめたまま、足元に
転がっていた物を器用に爪先でひっかけ真上に蹴り上げた。
 それはさっきあたしがトロンに頼まれ、フィールドに転送してトロンの頭を直撃した
武器。レスティーア戦で使ったシュラム・リボルビンググレネードランチャーだった。
『ガンちゃんは、さあっ!!』
クルクルと回転するグレネードランチャーのグリップをがっしりと握り締めると、トロン
は一瞬のためらいもみせずトリガーを引き絞った。
 
                   わんだふる神姫ライフ
 
             第20話  「刃狼 そのよん」
 
 唸りをあげ、白煙の尾を引きながらグレネード弾がガーネットめがけて突き進む。だが
ガーネットの身体が一瞬ブレると、トロンの必殺の闘志を込めた一撃は彼女をすり抜け、
背後の石柱に直撃する。
 直後に起こる爆発を背に、ガーネットは一気にトロンに切りかかる。トロンは短く舌打
ちをすると、ガーネットの刃を転がりながら避け、立て続けにグレネード弾を発射した。
 二発、三発。だがその全てがガーネットの驚異的な見切りと移動能力によって、ことご
とくかわされてしまう。
「まずいわね……」
 あたしは苦々しくつぶやきながら、目の前で起きている光景に注視した。
 本来ならビーム系の武器と違い、火薬を使用した実弾系であるグレネードランチャーは、
直撃しなくともその爆風で相手にダメージを与えることができる。
 だがガーネットは、その都度柱の影に身を潜ませ、自身が受けるダメージを最小限に抑
えている。あたしは今更ながら、ガーネットの経験からくる判断能力の高さに舌を巻いて
いた。
『くそっ』
 トロンは忌々しそうにグレネードランチャーのトリガーを引き続けるが、その攻撃は虚
しく石柱を崩し、地面に大穴を穿つだけだった。
『よく狙ってから撃ったほうがいいでござるよ、トロンどの。拙者の記憶に間違いがなけ
れば、残弾はあと一発のはずでござるからな』
 間一髪で迫りくる銀光をかわしたトロンに、大きく刀を振りぬいた体勢でガーネットが
静かにつぶやく。
『それはどうもご丁寧に。でも、弾は一発あれば充分なんでね』
 あらかた破壊つくされたフィールド内に残った石柱のなかでも、もっとも巨大な柱を背
にしながらトロンが不適な笑みを浮かべる。
 せっかく用意したグレネードもまるで役に立たず、気落ちしているかと思いや、まるで
そんな素振りもみせないトロン。これがハッタリならばこの戦いはこれまでだろう。でも
トロンの瞳はまだ戦意を失ってはいない。
「がんばって、ガーネット! これで人目をはばからず、せんぱいとラブラブな関係に…
…あ痛っ!?」
 対戦席まではかなりの距離があったが、怒りがそれを補ったんだろう。身体をくねらせ
ながら良からぬ妄想を始めた美佐緒のひたいに、あたしの投げつけたインカムが見事に
ヒットし、巨体がシートの後ろに消えた。
 トロンたちはその光景を見て呆気にとられていたが、気を取り直したガーネットが大き
な咳払いをひとつする。
『それでこそトロンどの。では、その“策”とやらを見せてもらうでござる!』
 ガーネットもまた、あたしと同じ考えだったのだろう。自身に狙いを定めているグレネ
ードランチャーの銃口を気にした風もなく、トロンとの距離を一気に詰める。
 トロンは、無防備で自分に走りよってくるガーネットにわずかに目を細めると、最後の
グレネード弾を発射した。
               よりにもよって背後の石柱に……
「『なっ?』」
 あたしとガーネットの口から同時に同じ言葉が漏れる。至近距離で起こった巨大な火球
を背に、その爆風で加速されたトロンが猛烈な勢いでガーネットに迫る。
 『くっ、だが、まだ……!?』
 トロンとは対象的に、爆風によってバランスを崩したガーネットだったが、それでも右
の刀に手を当てトロンを迎え撃とうとするが、自分に巨大な影が覆いかぶさろうとしてい
るのに気づき、思わず上を見上げたガーネットの瞳が大きく見開かれる。
 それはトロンが破壊した石柱の一部だった。短い舌打ちの後、ガーネットの右手が一条
の銀線と化す。見事に両断された石柱にはもう目もくれず、前方に視線を移したガーネッ
トに黒い影が迫る。
 反射的に放った左手の二ノ太刀が眼前に迫る物を見事に切り裂いた。そう、トロンが投
げつけたグレネードランチャーを。
『うおおおっ───っ!』
 死剣と化した両手の刀を振りぬいた姿で無防備と化したガーネットの胸元に、雄たけび
をあげながらトロンが突き進む。
『ぐふっ!?』
 トロンが自分の胸に飛び込んできた衝撃とは別に、焼け付くような痛みにガーネットは
端整な顔立ちを歪める。ゆっくりと視線を移すと、そこには胸元に柄までめり込んだ大振
りなナイフと、自分を見つめる金色の瞳が映った。
『み、見事でござるな。ト、トロンどの』
『ま、まあね。でも……ボクもちょっと、む、無茶しすぎた…かな?』
 苦痛に顔を歪ませながら、苦笑するトロンを見て、あたしは両手を口に当てたまま声も
でなかった。
グレネード弾の爆発をすぐそばで受けたトロンの背中はボロボロだった。アーマーの背
部はズタズタに引き裂かれほとんど原型を留めておらず、剥き出しになったトロンの背中
には大小様々な石柱の破片が突き刺さり、無残な姿をさらしていた。
 ガーネットの斬激を受け、首元に巻いていた布も吹き飛び、トロンの首元から噴出す赤
い液体がアーマーを伝い、みるみる地面に溜まっていく。
『だがっ!!』
 ボロボロになっても気丈に振舞うトロンにガーネットが一瞬相好を崩すが、すぐに厳し
い顔になると、トロンに強烈なひざ蹴りを放った。大きくバランスを崩したトロンに、ガ
ーネットは右手に握った刀の柄でトロンの頬を殴り飛ばす。
『まだまだ詰めが甘いっ! この立ち合い、拙者の勝ちでござるな』
 ものすごい勢いで吹き飛ばされ地面に大の字になっているトロンに、苦痛に顔をしかめ
ながら抜き取ったナイフをトロンの足元に放ると、漆黒のドレスの裾を棚引かせながら毅
然とした足取りでガーネットはトロンに近づいていく。
 おそらくトロンは、今の一撃でガーネットのCSCを破壊してクリティカルダメージを狙っ
たんだろう。でも結果としては、あの見切りの前に紙一重でかわされてしまい、思った
ほどのダメージをガーネットに与える事ができなかった。むしろグレネードの爆発を至
近距離で受けたトロンのほうが、結果として大きなダメージを受ける羽目になってしまっ
た。
 ガーネットの接近に気づいたトロンが、手の甲で口元を拭いながら緩慢な動きで身を起
こす。さすがのトロンも万策尽きたのか、痛みも忘れ悔しそうな表情を浮かべる。
 だが、ガーネットはトロンまであと僅かという所で突然片膝をつくと、そのままの体勢
で動かなくなってしまった。
 どうしたものかと頭を抱え、無い知恵を絞っていたあたしの動きがピタリと止まった。
トロンも怪訝な表情を浮かべている。
 ガーネットは苦痛に顔を歪めながら、震える右手を悔しそうに見つめている。
 あたしはそれを見て、ガーネットがさっきトロンに反撃しようとしたのに、右手に視線
を走らせ攻撃を中止してしまったのを思いだした。
「どうしたの、ガーネット? まさか、もう“時間”がきたの?」
 ようやく起き上がってきた美佐緒が、ひたいをさすりながら硬い声で話しかける。
『だ、大丈夫でござるよ、美佐緒どの。拙者、まだ戦えるでござる』
 珍しく、慌てたような素振りをみせる美佐緒に、優しく笑いかけるガーネット。そんな
彼女に、美佐緒は心底心配そうな表情をみせる。
 
それにしても“時間”っていったい……
 
『くっ、ガンちゃん……キミは…』
 何かを悟ったかのように小さく呟き、全身を襲う激痛に眉をひそめながらヨロヨロと立
ち上がるトロンの姿に、あたしの思考は中断された。
『無様なところを見せて申し訳なかったでござる、トロンどの。お詫びと言ってはなんだ
が、拙者の最大の技をお見せするでござる!』
 微かなうめき声を上げながら立ち上がるガーネット。だが、その唇に不敵な笑みを浮か
べると、震える右手で無理矢理刀の柄を握り締める。
「な、何これ?」
 あたしは、ガーネットの周りの空気がみるみる彼女の右手に……ううん、その手に握ら
れた刀身に凝縮していくのを確かに感じた。トロンも只ならぬ雰囲気を肌で感じ取ってい
るのか、食い入る様な視線をガーネットに投げかけている。
 
『秘剣! 刃狼──ッ!!』
 
 ガーネットは自分に付けられた二つ名と同じ名を叫ぶと、ふたりを隔てる距離はかなり
あるにもかかわらず、裂帛の気合と共に一気に刀を抜き放った。
 
 それは“狼”だった。ガーネットの放った斬戟が、辺りの空気を巻き込みながら巨大な
狼を形作り、トロンめがけて襲いかかる。
『なっ? う、うわああああああっ!』
 予想もしなかったガーネットの一撃に逃げる事もかなわず、トロンは烈風の狼の巨大な
咢に銜え込まれると、そのまま背後にあった石柱に猛烈な勢いで叩きつけられた。
『がはっ!!』
 深々と石柱にめり込むトロン。その衝撃に耐え切れず、無数のヒビを浮かびあがらせた
石柱が轟音をあげて崩れ去る。
「トロ───ンッ!!」
 シートを倒さん勢いで立ち上がったあたしは、思わず声の限りに叫んでいた。だが、唯
一残った石柱の根元に力なく両足を投げ出しているようにみえたトロンは、あたしの声に
もまるで反応しなかった。
 ディスプレーに表示されているトロンのLPは0になっていた。
 あたしは唇を噛み締めながら頭上の電光掲示板に視線を移したが、そこには思いもしな
い結果が映し出されていた。
 
                    ───Draw game───
 
 意味がわからずポカンとしていたあたしは、美佐緒の悲鳴にも近い金切り声に我に返る
と、慌ててフィールドを見返した。
「ガ、ガーネット!?」
 
 そこには刀を握り締めたまま倒れ付し、トロンと同様にピクリとも動かないガーネット
の姿があった。
     

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アバター 作ってまふ その2

何だか今日はやけに暑かったですねぇ、まだ五月なのに……。

さて、三歩進んで二歩下がる勢いでアバターを作っておりましたが、本日はその続きなんぞを。

前回の記事でもふれましたがこのアバター、首から下は私が所有するブツでできてますが、頭部はSD三国伝の孫尚香ガーベラを購入してきて使用しております。
ほかにもいくつかSDガンダムを持っているのに、何故わざわざコレを買ったかと言いますと……。

CIMG0604.jpg

理由は、この目に使うシールの種類の豊富さにあります。
感情をあらわすのに、重大な部位である口を持たないガンダムにとっては目でそれを表現するしかありません。そういう意味では、このバリエーションの多さはなんとも魅力的だったりします。

とはいえ、いかんせんシールですので何度も貼りなおすわけにもいきません(このガーベラを、あと五つ買ってくるという選択肢もありますが……)。そこで、今回ちょっとしたプチ改造をほどこしてみました。

CIMG0603.jpg

まずは、引き出しの奥で熟成していたネオジム磁石を瞬着パテで固定します(最終的には、画像左側のように完全に埋め込んでいます)。
あとは、シールの裏側に薄い鉄板でも貼り付けて……と思いましたが、そんなものウチにはありませんでした(笑)。
あいかわらずの無計画ぶりに呆れながらも、使える物はないかとあちこちの店を探し回っていたら、ボークスで面白いものを見つけました。

CIMG0602.jpg

マグネットセッターという名の製品なのですが、大変薄いうえに裏側はかなり強力なシールがついています。
画像では分かりにくいでしょうが、一番小さいもので二ミリ、大きいものでも五ミリほどと小さいうえに、表面にはちょっとしたモールドまであったりします。
片側にネオジム磁石を、そして反対のパーツにマグネットセッターを貼りつければ、あっという間に接続完了! これは便利です。

さっそく作業を再開です。

CIMG0605.jpg

まずはプラシートにシールを貼り付け……。

CIMG0606.jpg

次にデザインナイフでくり抜いて、裏側にマグネットセッターを貼り付けます。なんかこのままでも目として使えそうですな(笑)。

CIMG0609.jpg

さて、ここまでくればほぼ作業も終了です。さっそくテスト開始ぃ~。

CIMG0608.jpg

まずは標準的なヤツを……。

CIMG0607.jpg

続いては眠り目(?)を、……うん、思ったより隙間も目立たないし、なによりこの安定感。デザインナイフでも使わないと外せないほどがっちりと固定されてます。

これなら充分に使えるでしょう。


さ~て、あとはパテ埋めと塗装か……。





メンドクセェ。



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わんだふる神姫ライフ 第19話

 一直線に突き進んでくるトロンを見ると、ガーネットは微かに微笑み、左手で鞘を握り
しめ右手を刀の柄にそっと置く。
『ハッ!!』
 ガーネットは、トロンが自身の間合いに入るや、裂帛の気合と共に刀を抜き放つ。銀光
と化した刀身は狙いたがわずトロンの首筋へと吸い込まれていく。
 だが、必殺の闘志を込めたガーネットの一撃は、トロンに届くことはなかった。トロン
は刀身が鞘から抜かれるや否や、いきなり横に飛び退ったのだ。弧を描きながら襲いか
かるガーネットの剣戟は、むなしく空を切り裂いただけだった。
 あたしはトロンのとった行動に唖然としていた。たった二回の攻撃でトロンは居合いの
何たるかを理解してしまったのだろうか? あたしは今更ながらトロンの学習能力の高さ
に驚きを隠せなかった。だが、ガーネットが刀を抜いた今こそ絶好のチャンス!
「トロン!」
『わかってるって!!』
 あたしの叫びにトロンは地面の上を一回転しながら呼応すると、素早く身を起こし、そ
のまま猛然とガーネットめがけて突っ込んでいく。
 
                   わんだふる神姫ライフ
 
             第19話  「刃狼 そのさん」
 
 やはりトロンは気づいていたんだ。居合いは一度その刀が鞘から抜かれてしまえば、
そう、その一撃さえかわせれば、再び鞘に収めるまで“死剣”と化すということを。

 トロンはダメージを感じさせない動きで走り始めると、一気にガーネットとの距離を詰
める。だがあたしは、驚きの表情に覆われていたガーネットの唇に満足気な笑みが浮
かぶの見て、全身に悪寒が走った。
 それを目の前で見ていたトロンも同じ思いだったろう。そして次の瞬間、煌めくはずの
ない閃光が再び起き、トロンは腹部に強烈な衝撃を受け、後ろに吹き飛んでいく。勝利
を確信していた金色の瞳が驚愕に彩られ、大きく見開かれる。
 わけがわからず力なく宙を舞うトロン。あたしは、呆気にとられながらガーネットに視
線を移し愕然とした。
「そ、そんな。居合いの……二刀流?」
 そこには右手だけではなく、いつの間にか左手にも刀を握り締め、大きく抜き放った姿
のまま会心の笑みを浮かべるガーネットの姿があった。
 それはあたしにとっては信じられない光景だった。本来は鞘を片手で押さえ抜刀するの
が剣術の基本中の基本のはず。まして特殊な抜術を必要とする居合いでは、片手で刀を
抜き放つなど不可能なはずだった。
 
                 いや、不可能だと思い込んでいた。
 
「そうか、ガーネットの片方の刀が短かったのはこのために……」
 あたしはバトルの開始時に、ガーネットの腰に下げられた一振りの刀の長さがもう一方
の物と比べて短いことに気づき、違和感を覚えたのを思い出していた。
 最初は単純にガーネットが二刀流の使い手だからと考えていたが、よく考えてみればそ
の左手に握られた刀は定番ともいえるサイズである打刀と、近づかれた際に使用する脇差
との中間的な長さを持ち、片手で抜刀しやすくするためだろうか、その刀身は打刀より微
妙に湾曲しているように見えた。
 あたしはガーネットの刀に疑問を持ちながら、既成概念に凝り固まり、トロンになんの
アドバイスもできなかった自分に内心腹を立てていた。
「トロン、しっかりして! 大丈夫?」
『……うっ』
 地面に倒れ伏せたままピクリとも動かなかったトロンだったが、あたしの悲痛な叫びが
届いたのだろうか、小さなうめき声をあげるとゆっくりと顔をあげる。
『トロンどの、先程の居合いの盲点をつく攻撃見事でござった。だが、いかなる場合でも
油断すべからず。この世の事象に絶対などないでござるからな』
 いつの間にか両手に握っていた刀を鞘に収めたガーネットが、腕を組み諭すようにトロ
ンに語り始める。
 ガーネットの予想外の行動に、最初はキョトンとしてたトロンだったが、みるみるその
顔が曇っていく。
『さすがはガンちゃん。こんな時に講釈たれるとは、“刃狼”と呼ばれる神姫はやっぱり
一味ちがうね』
 言外に毒をたっぷり含んだトロンの嫌味に、一瞬複雑な表情を浮かべたガーネットだっ
たが、それはすぐに苦笑に変わった。
『これはまた、ずいぶんと懐かしい名前が出てきたでござるな。だがトロンどの、拙者は
別に講釈をするつもりなど毛頭ないでござる。拙者はただ、トロンどのに知って欲しいだ
けでござるよ』
『?』
 少し寂しそうに微笑みながら、淡々と話を続けるガーネット。その瞳に浮かぶ真摯な光
に気づいたのか、トロンも黙って話しに聞き入っている。
『トロンどのの体裁きを見た限り、レスティーアとの戦いのときより格段に動きが良くな
っているようでござる。これほどの短時間でこれだけの成長をするとは、余程よい師に
めぐり合った様でござるな』
 ここまで話すと、ガーネットはあたしの方をチラリと見て微かに笑みを浮かべ、再び話
し始めた。
『だが、トロンどのと戦ってみて確信したでござるが、それだけではレスティーアには決
っして勝てないでござろう。トロンどののもうひとつの“力”こそ、伸ばすべき大切な物
と拙者は考えるのでござるが』
 ガーネットの話を、ただ押し黙って聞いていたトロンだったが、やがてポツリと小さな
声でつぶやいた。
『……たとえそれが“卑怯”と呼ばれても?』
『もちろんでござるよ。“策”もまた、立派な武器でござるからな』
 トロンの問いに、ガーネットは力強くうなずきながら話しかける。
『さて、そろそろ第三ラウンドを始めるでござるか?』
『やれやれ、本当におせっかい焼きだねガンちゃんは、まさかそれを言いたくてボクとの
戦いを望んだわけ?』
『まさか。拙者はそこまでお人よしではないでござるよ』
 ため息をつきながら首を振るトロンに、ガーネットは屈託のない笑みを浮かべながらそ
う答える。
 ふたりの会話を黙って聞いていたあたしは、やはりガーネットはトロンのことを心配し
ているのだということを感じとっていた。
 その時、考えに耽っていたあたしは、コンソール上の小さなランプが点滅しているのに
ようやく気づいた。慌ててディスプレーに目をやると、それは通常の会話で対戦相手に聞
かれたくない作戦などを相談する時に、チャットを使用するための合図だった。
 どうしてこんな面倒なことを? と思ったのだが、おそらくトロンはガーネットの地獄耳を
警戒しているんだろうと気がついた。
 食い入るように見つめる画面上に、次々と単語が浮かび上がり、それはすぐに文章へと
形を変えていく。
 
──そろそろ仕掛けるよ。カードの準備はいいかな?──
 
 あたしはさっきトロンとの会話のあとに用意した、コンソールの上に置いてあるカード
ケースにチラリと視線と移すと、キーボードを素早く叩いた。
 
──こっちはいつでも準備OKよ──
 
──了解! 使う時は合図をするんでヨロシク♪──
 
 あたしの答えに満足したのか、トロンは返信を返すと一方的にチャットを終了してしま
った。
 
それにしても語尾に♪マークなんて、ずいぶん余裕あるわね。トロンのヤツ
 
 自分の攻撃がことごとく失敗したうえに、ガーネットに核心をつく説教をされたのに些
かも落ち込んだ様子もみせないトロンに、あたしは呆れながらも苦笑していた。
 
ううん、これがトロンの長所なのかもね。
 
 本当は落ち込んでいるかもしれない。傷ついてるのかもしれない。でも、それを表に出
さない心の強さこそ、トロンの強さなんだ。
 あたしは再び対峙した、ふたりの戦場に視線を移しながらそう考えていた。                  
『さてと、ところでガンちゃん。ボク、さっきからどうしても気になってる事がひとつあ
るんだけど……』
『ほお、それは一体なんでござるか?』
 戦いを再開するわけでもなく、突然神妙な面持ちで話し始めるトロンに、ガーネットは
いやな顔もせずに律儀に相槌を打つ。
『うん。実はさあ、ガンちゃんのパンツ……ちょっと派手すぎない?』
『えっ? あ、いや、こっ、これは美佐緒どののがどうしてもというもので……』
 真正面を見据え、ニヤニヤと笑いながらポツリとつぶやくトロンの一言に、顔を真っ赤
にしたガーネットは慌ててドレスのスカートを押さえ込む。
 あたしたちの使っているシュミレーターの周りに集まっていたギャラリーは、次に始ま
る激闘を予感して静まり返っていたのだが、一瞬にしてフロアーは爆笑の渦に包まれる。
 おそらくそれは、さっきガーネットが後ろ蹴りを放った時のことを言ってるんだろう。
確かにそれは、女のあたしが見てもなんと言うか、一瞬目を伏せてしまったほどの色とデ
ザインを誇る代物だった。店内に設置された大型のディスプレイを見ていたギャラリーか
らも、どよめきの声が上がったくらいだから、おそらくみんなも同じ事を考えてたんだと
思う。
「ぶうっ、失礼しちゃうわね。あんなのまだ可愛いほうなのよ。こないだのなんかもっと
過激だったんだから。ねぇ、ガーネット?」
『…………』
 店内に巻き起こる笑いの渦に、耐えかねたのか顔を伏せてしまったガーネット。そこに
美佐緒の能天気な声が追い討ちをかける。って言うか、自分の神姫にとどめ刺してどうす
る気なのよ? このバカ女!
 あたしは美佐緒の無神経っぷりに腹を立てながらも、ひょっとしてこの隙にトロンは攻
撃に移る気なのかと思ったのだが、当の本人は見事な悪魔顔を浮かべたまま一歩も動こう
とはしなかった。
『まぁ、そんなに気にする必要ないんじゃない? リンなんか飽きもせず、いっつもしま
しまパンツばっかりだしさぁ』
「へっ?」
 とりあえず、もしものためにとアイテムカードをコンソールの上に置いていたあたしは、
自分の胸元で手をパタパタと振りながら突然あたしのことに話をふってきたトロンの真意
がわからず、唖然としてしまった。
 
「そうよね~、せんぱいストライプ系お気に入りだもんね。週に三日は
確実だし♪」
 
 わけがわからずポカンと口を開けていると、突然、美佐緒の得意そうな声があたしの耳
に突き刺さる。トロンと美佐緒のダブルバカの発言に静まり返っていたフロアーは、次の
瞬間、先程をはるかに超える大爆笑に包み込まれる。
 
あのバカ! インカムがマイクモードになってるじゃない! だいたい、何であんたが
そんなこと知ってんのよ?
 
 思わず手の中のカードケースをグシャリと握りつぶしながら美佐緒を睨みつけるが、あ
の大女はニコニコ微笑みながら、まるで気にもしていないようだった。
「……そうか。最近学校の階段とか登る時、後ろから妙な視線を感じると思ったらアイツ
か? アイツが犯人なんだな?」
 あたしは怒りに身体を震わせながら、呪詛のごとくつぶやく。
「あんのバカども……あとでゼッテー泣かす!」
 新たな誓いを胸に秘め、ニヤリと笑うあたしの目の前では、トロンのヤツがさも楽しそ
うに美佐緒の声に相槌を打っている。
『うん、うん、本当だよねぇ。なにが楽しいのかそっち系ばっかりはいてるもんね。まぁ
ボクとしてはリンの体形からいったら、プリント物のほうがよっぽど似合ってると思うん
だけど……へぶっ!
 ベラベラとしゃべり続けていたトロンだったが、ものすごい音が頭上に響くと、いきな
りその場にしゃがみ込んでしまう。頭を押さえながら呻いているトロンの目の前には、
大型の銃が虚しく転がっている。
『つぅ~、痛ったいな! いきなり何すんのさ、リンッ!』
 怒りのためか、はたまた痛みのためか、なみだ目になりながらも、ものすごい形相で
トロンはあたしをじろりと見ると文句を言ってきた。
「え~っ、だってアイテム送れって言ったのトロンじゃなかったっけ?」
 頭をさすりながらあたしを睨みつけるトロンに、あたしは口元に意地の悪い笑みを浮か
べながら、とぼけた口調で答える。
 あたしの小馬鹿にしたような話し方にカチンときたのか、噛み付かんばかりの勢いでト
ロンが食って掛かってくる。
『合図してからって言ったじゃないか!』
「あれぇ~、そうだっけ? でも、アイテム送った時にちゃんと「今、アイテム転送した
わよ~」って言ったんだけどなあ……心の中で。 あっ、もしかして聞こえなかった?」
『聞こえるわけないだろ、そんなモン! ボクはただ年相応のパンツにしたほうがいいん
じゃないかって言っただけじゃないか。なにが気に入らないわけ?』
「全部よ、全部! なんであたしが17にもなってプリント物なんてはかなきゃなんない
のよ。だいたいあたしがどんな下着はこうが、山盛りでっけぇお世話よっ!」
 バトルそっちのけでいきなり始まった、殺気のこもったあたしたちの舌戦に、フロアー
が気まずい沈黙に包まれる。
『ま、まあまあ、ふたりともいい加減にするでござる。今はバトルの真っ最中でござるよ』
 あたしたちの痴話喧嘩に、落ち込んでいたはずのガーネットが困ったような顔で割って
入ってくる。我に返ったあたしが周りを見渡すと、唖然とした表情でこっちを見ているギ
ャラリーのみなさんと目が合った。
「ご、ごめん。ガーネット」
 あたしはいつの間にか半立ちになっていたのに気づき、顔を真っ赤にしながらシートに
腰を下ろす。さすがのトロンも頭を搔きながらバツの悪そうな顔をしていた。
『まったくさあ、ボクの完璧なプランが滅茶苦茶だよ。酷いと思わない、ガンちゃん?』
 自分のことを棚にあげ、肩をすくめるトロンにガーネットは微笑んでいたが、その唇か
ら紡がれた言葉はあたしの予想もしないものだった。
 
『滅茶苦茶? 予定通りの間違いではござらんか? トロンどの……』

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アバター 作ってまふ

ここ数日、製作途中の神姫をほっぽり出して、fgのプロフィール画像で使おうと思い、コツコツとマイ分身を作っておりました。
何でいまさら? との声も聞こえてきそうですが、どうしても私気になるんですよね。ノーイメージ状態のfgのプロフィール画像。

アレ……遺影みたいに見えませんか?

あの画像を見るたびに憂鬱な気分になるもんで、差し替え用に仮組みしてみたのが下の画像です。

CIMG0598.jpg

例によって、プラモ山脈とジャンクパーツを組み合わせて作りました。

CIMG0599.jpg

リアビュー。とりあえず、頭の耳とハウリンから強奪してきた尻尾をくっつけ少しでも犬っぽさをアピール!

CIMG0600.jpg

それにしてもこのアバター、SDガンダム系がベースになってるのですがこのシリーズ、可動部分は結構広いんですね。
プロフィール画像用と書きましたが、せっかくですのでマルガリータたちとの寸劇用に使おうと思いますので、これだけ首が上を向いてくれると絡ませやすそうです。


ほんらいなら、あとは色を白く塗って完成! といいたいところですが、それでは面白みに欠けるので少しばかり追加加工をしたいと考えてます。

それでは作業に戻りますので……ではっ!

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わんだふる神姫ライフ 第18話

「だめっ! トロン後退って!!」
『え? うわっ!?』
 あたしはインカムのマイクに向かって、声の限りを尽くして叫んだ。
 悲痛さをふくんだ叫びと同時に上がったトロンの驚きの声は、あたしの大声に反応した
ものではなく、いきなり自分の目の前にあらわれたガーネットに対してのものだったと思
う。
 それは信じられない光景だった。トロンとガーネットの間には、人間のサイズでいえば
数メートルにも及ぶ距離があったというのに、ガーネットは文字通り一足飛びにトロンと
の間合いを詰めてしまったのだ。
 そして次の瞬間、軽く刀の柄に手を触れていたガーネットの右腕が一条の銀線と化し、
トロンの首元めがけて弧を描いた。
 それでもトロンが襲いかかる凶刃をかろうじて避けられたのは、あたしの「後退って」
の声が終わる前に行動を起こせた、トロン自身の特性である反射神経の高さゆえのこと
だろう。
 トロンの右頬をかすめた銀光は、その淡いブルーの前髪を数本宙に舞わせると、忽然と
その姿を消してしまった。
「そんな、これって……居合い?」
 
                    わんだふる神姫らいふ
 
              第18話   「刃狼 そのに」
 
『あ~、びっくりした……で、「イアイ」って一体なんなのリン?』
 ウサギをモチーフにしたというヴァッフェヴァニー。その脚部パーツであるクレイグの性能
もあったのだろうが、数十センチも後ろに跳び退ったトロンはあたしのつぶやきを聞いて
いたのか、切り裂かれた右頬に指を当てながらそう聞いてきた。
 あたしはトロンの頬から流れる、オイルだか潤滑剤の類が赤い色をしているのを見て眉
をひそめた。
 
なんで、わざわざ血の色と同じにする必要があるわけ?
 
 あたしは、神姫を世に生み出した人たちの悪趣味に気分が悪くなった。
『あのさ~、聞いてる、リン?』
「あ、ごめん」
 トロンの頬のキズに気をとられていたあたしは、無視でもされたと思ったのか、少し不
機嫌そうな感じで尋ねてきたトロンの声に我に返った。
『リンの都合がよろしければ、その「イアイ」とかいうヤツの説明かなんかしていただけ
ると、ボクとしては大変ありがたいんでございますけどね?』
 まだふて腐れているのか、嫌味をたっぷりとふくみながら問いかけてくるトロンにムッ
としたが、実際それは難しい話だろう。
 
         第一、そんな悠長なことしていたら、それこそガーネットが……
 
 あたしはそこまで考えて、ようやくガーネットがいっさいの追撃に移ってないことに気
がついた。
 慌てて振り向くと、さきほど抜刀した位置から一歩も動かずあたしを見つめるガーネッ
トの姿があった。その澄んだ黒瞳は、まるでトロンへの説明をうながしているようにみえ
た。
「こほん。あんまり時間なさそうだから手短にいくわよ? 居合いというのは江戸時代の
武士たちがとっさに襲われた時に、鞘に収めた刀を素早く抜き放ってその攻撃に応じる
という護身用の剣術の一種なのよ」
『護身? ボクに襲いかかってきたのはガンちゃんのほうだよ?』
 納得いかん! という表情でガーネットを指差すトロンに、当人であるガーネットが二
ガ笑いを浮かべている。
「まぁ、その時々に合わせて形を変えていくのは武術も同じだしね。それに乱暴な言い
方をしてしまえば“抜いて・斬って・収める”という居合いの基本動作さえ守っていれば、
あとは本人の工夫しだいだしね」
 いまだに釈然としないトロンの顔を見つめるあたしの口元も、きっとガーネットのもの
と同じ形をしていたことだろう。
 祖となる形はひとつでも、いずれそこから無数の流派に分かれ、その数だけ独自の
技が生まれていく。
 
 あたしが習った武術だって、それを教えたおじいちゃんとあたしの筋力や体格の差から
結果としてそのまま使うことができず、あたしも自分のものとするために随分と苦労を強
いられたものだった。でもそれを、まだ経験の浅いトロンに理解しろというほうが無理な
話だろう。
 
「とにかく、居合いの真髄は相手の攻撃に合わせて最小の動作からなる、カウンター攻撃
みたいなもんよ。そのスピードこそ脅威だけど、逆を言えばその軌道は単調になりやすい
の、そこらへんを頭に叩き込んでおけばまだ勝機はあるわ」
『なるほどね』
 あごに手を当て考えこむトロンに、腕を組んだまま黙って見つめていたガーネットが静
かに語りかける。
『急くようで申しわけないが、今の隣どのの説明で、居合いのことを理解してもらったで
ござるかな、トロンどの?』
『まっ、だいたいね』
『それは重畳。では、戦いを再開するでござるか、ん?』
 満足そうに微笑みながら、刀の柄に手をかけたガーネットの顔がわずかに曇る。
 突然トロンは、自分の右隣にあった石柱の背後に隠れてしまったのだ。あたしの反対側
にあるコンソールに腰をおろしていた美佐緒が「あ~、トロンの卑怯者~」とか文句を言
いながら頬をふくらませていたが、あたしはトロンの行動に満足していた。
 居合いはその特殊な性質から、その攻撃はどうしても直線的になりやすい。周りに無数
に林立する石柱を盾にするのは、もっともベストの対応だろう。
『なるほど、考えたでござるな』
 ガーネットを囲むように屹立する石柱の後ろを、素早い動きで移動するトロンを目で追
ながらも、その少し肉厚な唇に微笑みを浮かべるガーネット。
 だが、ただ立ち尽くしているだけに見えるその姿には、まるで隙がみあたらず、トロン
も攻撃の機会を見出せないようだった。
『くそっ』
 あまりに動きのない展開に業を煮やしたのか、ガーネットの真後ろにあった石柱の影か
らトロンは飛び出すと、間合いを詰めるべく一気にガーネットに走りよった。
 だがガーネットは、すぐそばまでトロンが急速に接近しているにもかかわらず、気にし
た様子もみせずトロンが近づくにまかせている。
 その姿に違和感を感じながらも、手にしたナイフを振りかざしガーネットに肉迫するト
ロンの眼前で、いきなり黒いものがトロンの視界いっぱいに広がった。
 悪魔の翼を思わせるソレが、ガーネットが身に纏っていたゴシックドレスのスカートだ
と気づいたときには、ノーモーションで放たれた後ろ蹴りが絶妙のタイミングでトロンの
腹部に吸い込まれていく。
『ぐふっ!?』
 カウンター気味に炸裂したガーネットの蹴りを受け、大きくバランスをくずしたトロン
に、息をつく間もなく振り向きざまに放たれたガーネットの剣戟が襲いかかる。
 だがトロンはなんとか踏み止まると、渾身の力を足に込め地を蹴り、そのままガーネッ
トに向かって跳びかかった。
 トロンめがけて唸りをあげ、突き進むガーネットの刀の中程が、トロンの首筋に食い込
む。
 自殺行為にも等しい行為にみえるかもしれないが、あたしは内心、トロンの行動に舌を
まいていた。
 全てに当てはまるわけじゃないけど、相手の攻撃に呼応して反撃する居合いも、その破
壊力を左右するのは基本的には他の剣術と同様、相手に刃が到達するまでにいかにその
速度を上げられるかにかかっている。
 鞘から刃を抜き放ち、その時生じる遠心力によって速さを高める居合いにとっても、最
も威力があるのは外周にあたる刀の先端部分だ。
 もはや回避も間に合わないと悟ったトロンは、直感によるものかはわからないけど、刃
先による一撃という最悪の事態を避けるために、あえてガーネット懐に向かって行ったの
だろう。
 トロンの装備しているヴァッフェバニーのアーマーは、首元をカバーするためか襟の部
分が大きく張り出すような形状をしているが、そのおかげでガーネットの一撃は完全に致
命傷をあたえることができず、トロンは苦痛に顔を歪ませながらも一直線にガーネットめ
がけて突き進む。
 自分のすぐ目の前に迫りながらも攻撃する様子もみせないトロンに、さすがのガーネッ
トも動揺しているのは、彼女の表情からも見てとれた。
 刀をにぎるガーネットの力がわずかにゆるむ。その一瞬の隙にトロンは肉薄すると、ガ
ーネットの眼前でくいっと顔をあげ、そのまま頭をガーネットの鼻めがけて叩き込んだ。
『くっ!?』
 思いもしないトロンの反撃に、今度はガーネットがバランスを崩す。だが今までのダメ
ージが重なったのか、トロンはガクリと地面に膝をついてしまう。
 これを好機とみたガーネットは、体勢を整えながら刀の柄に手を添えたが、なぜかハッ
とした顔で自分の右手を見るといきなり後方に跳躍してしまった。
 突然のガーネットの行動に、あたしはおろか、痛みに顔をしかめていたトロンでさえ怪
訝な表情をみせる。
「どうしたの、ガーネット? まさか……」
『なんでもないでござるよ、美佐緒どの。久しぶりの戦いに、少々緊張したようでござる』
 何か思い当たることがあるのか、眉をひそめ心配そうに顔を曇らせる美佐緒に、慌てた
ように手を振りながら屈託の無い笑顔でガーネットが答える。美佐緒は、その様子に胸を
なでおろしているようだった。
『ふぅ。とどめをさそうと思えばいつでもできただろうに、随分と余裕だね、ガンちゃん。
それともボクに情けをかけてくれてるのかな?』
 首筋を片手で押さえながらようやく立ち上がったトロンは、今のガーネットの不可解な
行動に身体だけではなくプライドも傷つけられたのか、不満そうな声で眼前のガーネット
を睨みつけている。
『いや、そんなつもりは毛頭なかったのでござるが……トロンどのが不快に感じたという
のならば、それは拙者の落ち度、申しわけなかったでござる』
 深々と頭を下げるガーネットをジト目で見ていたトロンだが、彼女の潔い態度に納得し
たようだった。
『ま、それならいいんだけどね。じゃあ、そろそろ続きといこうか?』
「ちょっと待って、トロン! あんた傷のほうは平気なの?」
『平気じゃないけど、まだ闘れるよ』
 平然とバトルを再開しようとするトロンにあたしは慌てて通信を入れると、トロンは首
を押さえながら何事もなかったように答えるが、威力を半減できたとはいえ指の隙間か
ら漏れる赤い液体がアーマーを赤く染めていくのを見ても、トロンの受けたダメージは
決して軽くはないはずだった。
『……リン、聞こえる?』
「え? うん、聞こえてるよ。どうしたの?」
 太腿のアーマーについているポケットから布のようなものを取り出し、首にきつく巻き
つけながら、妙に小さな声でトロンが話しかけてくる。思わずあたしも声をひそめてトロ
ンに答えていた。
『リン、アイテムカードは持ってきてるよね? W─4を用意しておいてほしいんだ』
「W─4?」
 あいかわらず声を抑えながらヒソヒソと話を続けるトロンに、あたしは眉をひそめた。
 アイテムカードというのは、戦闘の際に追加で使用できるアイテムのことだった。バト
ルごとに使用できるポイントが決まっているため、それほど強力なものは使えないけど
戦術に幅ができるため、軽視できないものだったりする。
 ちなみに、Wはウェポンの頭文字だったりするんだけど、いつもは追加のアイテムなん
かに興味を示さないトロンが自分から求めてくるなんて、それだけガーネットは強敵とい
うことなんだろう。
『タイミングはボクが指示するから、よろしく頼むよ』
「う、うん、わかった」
『さて、打ち合わせは終わったでござるか? トロンどの』
 あたしたちが息を潜めて話し合っている間も、腕を組みながら黙ってそれを見ていたガ
ーネットだったが、話が終わったとみたのか静かに話しかけてきた。
 かなり小声での話をしていたのに、ガーネットにはしっかりと聞こえていたようだった。
 ガーネットの耳の良さに小さく舌打ちするトロンだったが、気を取り直したたのか、明
るい声で答える。
『まあね。じゃあ、第二ラウンドを始めよっか?』
「待って! トロン」
『ん、何?』
 ガーネットに向かって、ダメージを感じさせない滑らかな動きで距離を詰め始めたトロ
ンは、あたしの声に歩みを止めると不思議そうに尋ねてくる。
「あんたも気づいてるだろうけど、ガーネットは剣術だけじゃなく体術もかなりの使い手
みたいだから、まずは距離を開けて様子を伺い、隙を見て反撃に移る。受けたダメージも
あんたのほうが大きいんだから、くれぐれも無茶は禁物よ。いい?」
『OK!』
 あたしが一気に捲くし立てるのを黙って聞いていたトロンは、小さくうなずくとガーネ
ットのほうに踵を返し、全力で向かって行った。
 
……って、トロン。あんた、人の話聞いてたの?
 

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我が家の神姫たち その7

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□ メーカー
  アビテート・カンパニー

□ タイプ
  姫騎士型

□ 名称
  アウゼレーネ


機体解説

神姫メーカーとしては、古株の部類に位置するアビテート・カンパニーの最新モデル。

同社は『神姫は見た目が命!』モットーとしており、その外観に比べ性能がおざなりにされている傾向にある。
特に前回発表された女帝型神姫は、全身に施された過度の装飾や装備が仇となり、ろくに動くことができず、「観賞用としては完璧!」「ウチはクレイドルに立たせたまま」「装備はずしたら、意外と強かった」など、多くの神姫オーナーから失笑を買う結果となった。

これらの酷評に、同社の経営陣もさすがに頭を抱え、自社のポリシーを残しつつも性能との両立を実現させたのが、この姫騎士型神姫アウゼレーネである。

全身をくまなく覆う甲冑のため、鈍重そうな印象を持つが、本機の外観的特徴であるスカート型アーマー内に多数のブースターを内蔵しており、見た目以上の高機動性をほこる。

基本武装は両腰の実剣のみであるが、専用のプチマスィーンを持ち、これらとの連携戦を行うことで、スペック以上の戦闘力を発揮する。

アウゼレーネの基本AIは、見た目どおり気位が高く、オーナーといえど常に見下したような態度をとるため、なかなかオーナー泣かせの神姫と言えるだろう。




と、またもや自己満足全開の設定にお付き合いいただき、ありがとうございます。


今回紹介するのは、姫騎士型MMS アウゼレーネ「アネット」でございます。
ではさっそく続きを、と言いたいところですが、実は私、少々困っております。なぜかというと……。








 実はこのアネット、画像が1枚しかないんです!




「だったら写真とればいいだろ?」との声が聞こえてきそうですが、さらに困ったことがおきました、そう……。








実は、アネット本人が行方不明なんですッ!!



いや、ホントに部屋中探し回ったのにみつからないんですよねぇ。

ハッ、これはひょっとしてフリーメーソンの陰謀?


といった事情ですので(?)、申し訳ありませんが、もう少し私の話におつきあいください。

このアネット、セイバーをモチーフとし、自分なりにアレンジした神姫だったりします。また、お姫様の身にまとうドレスをメカっぽくできないかと考え、試行錯誤の末今回の形になりました。
けっこう自分では気に入っているんですけどね……。

数年前に作ったもので記憶があいまいですが、顔はセイバーオルタから、両肩と胸のアーマーは武士子。両腕と長剣はコードギアスのランスロットの物を使用。スカートアーマーはハイドラガンダム(二体分)から略奪。脚部は寅子……だったかな?

以上のパーツを組み合わせ製作しました。


あっ、そうそう、実はもう一枚画像があったんです。アネットではないんですが……。

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上の解説でも書きましたが、アネット専用の騎士型プチマのみなさんです。

ベースは、ハウリンに付属していたプチマの耳をそぎ落とし、目のモールドをパテで潰し(なんかこうやって書いてると、すげぇ残虐行為をしてた?)作りました。
お手軽改造ですが、騎士っぽさがでたかな? などと自負しております(笑)。




それにしても、ホントにどこいっちゃったのかなあ、アネット……。

それでは、そろそろアネットの捜索を再開したいと思いますので、今回はここらでお開きにしたいと思います。

ではっ!     


ハァ……。









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