神姫者の巣

神姫好きの、また~りとしたブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

我が家の神姫たち その8

“先日、依頼のありました『斬屹公主』についての件、現時点で判明しましたことのみ、取り急ぎ報告いたします。

 まず、今回の内容および、最近巷を騒がしているこの神姫についての情報は、事件当時、現場に居合わせた神姫オーナーの証言と、彼女と戦い生き残ることのできた少数の神姫のメモリーを参考にしたものです。
 あくまで断片的な情報が多いため、本報告書も、不明瞭な点が多々あることを記しておきます。

  斬屹公主の名が人々の噂に上がったのは、ひと月ほど前に起こった武装神姫襲撃事件に端を発します。
 白昼にもかかわらず行われた凶行のため、事件当時居合わせた神姫二体が破壊され、それを制止しようとしたオーナーも重傷を負いました。
 この事件の後、斬屹公主の手により破壊されたと推定する神姫の数は三十を超え、負傷した神姫オーナーの数は八名、死者一名にのぼります。

 今回添付いたしました画像を見ていただればお分かりかと思いますが、斬屹公主の使用している武装は既製品に該当するものがなく、素体自体にもかなり手を加えているらしく有力な情報が乏しい状態であり、当局も斬屹公主のオーナーの割り出しに苦慮している模様です。

 また、先日発生した斬屹公主のBMA主催のトーナメント会場への介入事件。この一件では、襲撃者側に数体の神姫が確認されており、その中には『嘲笑うもの』や『絲』の姿も確認されております。

 本来なら、死傷者まで出てしまった一連の事件は、然るべき公的機関に委ねるのが筋であり、我々が関与すべきことではないかもしれません。しかし、今回の凶事で、斬屹教主があの悪名高い<狩るもの>となんらかの関連があるのは明白です。

 こと、このような事件が発生したとあれば、我々BMAも、なんらかの対抗措置を早急に検討すべきかと考えます。”


                         武装神姫バトル管理協会に提出された報告書より抜粋


                            ※



さて、いつも以上に紆余曲折を繰り返しましたが、ようやく完成!



CIMG1085 - コピー

名称は、白狐型MMS 「斬屹公主」(ざんきつこうしゅ)です。

同族である神姫を襲い、容赦なく破壊する神姫集団<狩るもの>の一人。
俊敏性に富み、卓越した剣の使い手でもあり、距離を詰めた戦いを得意とする。
基本的に射撃系の武器は持たないが、リアユニットより強力な電磁波を発生させ、周囲の精密機械(この場合、神姫)に機能障害を起こさせ自らに有利な環境を作り戦う。

普段は貴人のような身のこなしと優雅なしゃべり方で相手と接するが、些細なことで激昂する。
一度激昂した斬屹公主は、相手を完全に破壊するまで戦いを止めようとはしない。

少々短いですが、以上が斬屹公主の基本設定です。

では、続きをば。


CIMG1089.jpg

まずは、フロント。

今回のモチーフは「狐」と決めていましたので、カラーは白一色と決めていました。
最初は、マスクにのみ狐っぽいメイクを施して終了と考えていましたが、いざ見てみるとやはりさみしい。
けっきょく、全身に紋様のようなモノを書き足しました。
ところがいざ作業してみると難しいのなんの! 書いては消し、書いては消しを繰り返しました。

いまだに「白兎」という印象が離れないもので、腰アーマーにも狐顔を描いてみましたが、今度はなんか「白ネコ」みたにみえる有様。いやはや、ホントに塗装ってむずかしいですねぇ。

CIMG1094.jpg

そして、リア。

前々回の記事と比べてみると、一部形状が変わっています。
もともと斬屹公主には、剣とハンドガンのような武装を持たせる予定でしたが、ハンドガンのほうがどうも納得のいく物ができませんでした。
考えた末に銃は取りやめ、武装は剣のみとしました。リアパーツの下の部分を撤去し、大振りの太刀をつけてみました。

CIMG1090.jpg

装備する武器が剣のみと決めた時点で、斬屹公主の得意とする戦いは近接接近戦確定です。

CIMG1095.jpg

まずは、音もなく標的に接近し、リアユニットから高周波の電磁波ノイズを発生させます。対象となった神姫は、EMIに対するなんらかの対抗処置を施されていない限り、著しい機能障害を起こします。

CIMG1093.jpg

動くこともままならない身体で放つ起死回生の一撃も、両肩から発生させたフィールドで難なく弾き返す公主。

CIMG1100.jpg

CIMG1096.jpg
 
悠然と歩みつつ、大太刀<斬姫刀>で哀れな得物を一刀のもとに切り捨てる公主。
ゆっくりと倒れ伏す神姫を見下ろしながら、公主は満ち足りた笑みを浮かべる。

彼女の、狂気にも似た憎悪を癒すものは<斬姫刀>より零れ落ちる真紅の雫のみ……。


                         ※



と、まあ、かなりアレな内容ですが、我が家の悪役第二弾、「斬屹公主」の紹介でした。

CIMG1105.jpg

以前作った「嘲笑うもの」。夜な夜な『神姫狩り』を続ける彼女ですが、どうせなら仲間がいた方が面白いのではなかろうと思い、今回の公主をメンバーに加えてみました。

CIMG1109.jpg

もっとも、当の本人たちからしてみれば“仲間”などという言葉は、意味のない単語にすぎないでしょう。

CIMG1111.jpg

CIMG1110.jpg
 

彼女たちからすれば、互いもまた使い捨ての“道具”にすぎないのですから……。




ハイ、今回も長々とした設定にお付き合いいただき、ありがとうございました。

当ブログ、二人目の悪役神姫、斬屹公主の紹介です。

毎回、紆余曲折を繰り返していますが、今回も相変わらずでした……。
反省点は色々ありますが、やはり、プロポーションを重視して膝関節を撤去したのは痛かったです。上半身はそこそこ動くのに、ぜんぜんポーズ付けができませんでした……。
やはり、もう少し全体像を把握しながら作業しないとダメですね(ハァ)。

<ナイン>の対極的な位置にいる<狩るもの>。最初は嘲笑うものを指す言葉だったのですが、今回めでたく集団化いたしました(笑)。
漠然とですが、何人かはイメージは固まっていますので、そのうち立体化できればなぁ、と考えております。

それでは、今回の「我が家の神姫たち」は、ここらでお開きにしたいと思います。


では!


 


スポンサーサイト

PageTop

そうだ、狐型神姫を作ろう…… 「涅槃編」

ふう、ようやく完成しました。


今回は、いつも以上に作業が難航しましたが、なんとか塗装も終了。



とりあえず、(仮)お披露目です!









CIMG1107 - コピー




完成、 「因幡の白兎型神姫!!」



……ではなく、あくまで「狐型神姫」です。


う~む、まさかカンガルーがウサギに化けるとは……やはり耳か? 耳のパーツが長すぎるのが原因か?


まあ、やるべきことはやった! こうなったらあとは、あくまで「狐型神姫」で、ゴリ押しするしかあるまい(笑)。

とりあえず、設定等がまだ完成していないため、正式な発表はもう少し先になりそうです。

いちおう、「アレ」の仲間になる予定です。






それしにしても、色が付けばもう少し化けると思ったんですけどねぇ……狐だけに!




お後がよろしいようで……。

PageTop

そうだ、狐型神姫を作ろう…… 「迷走編」

……う~ん。なんか、こう寂しいんだよなぁ。さっぱりしすぎというか……。


もうちょっと、パーツを足してみるか……。




カチャ、カチャ、カチャ……。




CIMG1080.jpg



…………。




さあ、やってまいました。自分名物「迷走祭り」のはじまりDEATH!


もう、狐に見えねぇ……。


後に悔やむと書いて「後悔」と読みますが、気分はまさにソレ!





まあ、ここまでやってまた投げ出すのもアレなので、とりあえず今回の追加加工の説明をば……。

CIMG1081.jpg

CIMG1083.jpg

上半身はそれほどいじっておらず、でっぱりすぎていた胸部パーツを一部切り落とし、エポパテで形を整えました。

CIMG1084.jpg

見た目がずいぶん変わったのは下半身です。腰回りが寂しかったので、サイドアーマーを追加。
手の甲と、ジョイントが丸見えだった足首にもアーマーを付けてみました。

CIMG1070.jpg

CIMG1071.jpg


そして、今回の改修で一番印象が変わったのではないかと思っているのがリアパーツ。
某ショーテルとスターゲイザーの後ろのアレ(長いので名称略)を足して作りました。

ちなみに、ただ目立つパーツが欲しくて作ったので、コレがなんのためにあるのかは自分でも分かりません


蛇の足と書いて「蛇足」。今回はいろいろ学ぶものが多い製作のようです。フフ……。


CIMG1082.jpg

この手の改造は、イメージスケッチのようなものを描いてから作業に移るというのが一般的かもしれませんが、その手の才能が皆無の私には、行き当たりばったりが王道。

これ以上手を加えると、どうなるか分からないので、あとは少々手を加えて塗装に入る予定です。



色を塗ったら、少しはイメージが変わる……かな?

PageTop

そうだ、狐型神姫を作ろう…… 「混迷編」

……う~ん、こんなもんかなぁ。


……ハッ!?


お、おひさしぶりでございます。前回の記事で紹介したカンガ──もとい、狐型神姫の製作記のはじまりです。

基本的には、若干の追加加工をほどこして完成! と思っていたのですが、見れば見るほど狐に見えなくなってきました。

手を休めて、観察することしばし。いくつか気づいたことがありました。

① やはり足が長すぎる。

② 撫で肩すぎて迫力がない。

③ 足の爪がなんかヘン。

上記の点を直したからと言って、狐に似るかは疑問ですが小さなことからコツコツと、努力を積み重ねればいつか花咲くこともある……かな?

ま、まあ、とりあえず改修開始!

CIMG1068.jpg

で、こんな感じになりました。

CIMG1057.jpg

分かりずらい思いますので参考までに。上の画像が改修前の物です。
少しはイメージ変わったでしょうか?

では、順を追って手を加えた箇所を。

CIMG1058.jpg

まずは肩。実はこの部分は、直接胴体に接着していたもので、まったく可動しませんでした。
角度のせいで撫で肩に見えるのもカッコ悪いので、ここをいったん引っぺがします。
もとからあったギミックに手を加え、(多少ですが)動きがつくようにしてみました。

CIMG1065.jpg

続いて下半身を。まずは爪先。私はかぎ爪大好きヤローなもので、今回もふんだんにつけてみたのですが、やはりやり過ぎだったようです。
あらためてみていると鳥のような感じでしたので、ここに手を加えてみました。
といっても、かぎ爪の数を減らして前後逆に取り付けただけなんですけどね(笑)。

そして、お次は今回一番難航した脚部です。
逆間接にした方がソレっぽく見えるかと思ったのですが、結果は妙に足が長くなってバランスがおかしいようです。
けっきょく、膝関節を撤去。素体の太腿との接続のために脚部パーツもかなり手を加えました。
完成したものは、そこそこ全体のバランスがとれたように感じました。
もっとも、この状態では膝関節がないため、脚部はほとんどポーズ付けができないんですけどね(フフ、オレってヤツはいつもこうだ……)。

CIMG1067.jpg

そして最後。狐なのに、尻尾をつけるのを忘れていたため、適当なパーツを取り付けました。
まあ、これはどうでもいいですね(笑)。

CIMG1064.jpg

以上が、今回の改修点でした。

正直なところ「これが、狐か?」と問われると何とも言えないところですが、まあ、もうちょっと手を加えればなんとかなるでしょう(ホントか?)。



では!


PageTop

わんだふる神姫ライフ 第43話

 先に動いたのはトロンの方だった。
 ようやく会得した“半歩”のなんたるかを瞬時にレスティーアに見抜かれ、はたから見
れば自暴自棄の特攻と移ったかもしれない。
 でもあたしにはわかっていた。トロンの戦意は少しも損なわれていないということに、
そして、トロンの心情に気づいている者がもうひとりいた。
 一切の迷いもなく一直線に自分に向かってくるトロンを見るや、レスティーアは愛用の
長剣を両手で握り締め、その切っ先を天にかざすように構える。
 あたしはそれが、レスティーアのトロンに対する敬意であることにすぐに気づいた。そ
してトロンもまた、彼女の思いに気づいていたのだろう。
 その口元にかすかな笑みが浮かんでいた。
 
                   わんだふる神姫ライフ
 
             第43話     「死闘」
 
 トロンはなんのためらいもなく、鈍い光を放つ漆黒の右手を貫き手の形にとると、一気
にレスティーアの間合いに踏み込む。対するレスティーアは静かに長剣を構え、トロンを
迎え撃とうとする。
 ただの貫き手と長剣。そのリーチの差は歴然であった。だけどトロンは、そんなことは
お構いなしといわんばかりにレスティーアめがけて右手を叩き込む。
 その瞬間、異様に長い指先から真紅のビームソードが発生する。
『な、何ッ?』
 自身に届かぬことがわかっていただけに、わずかに反応のおくれたレスティーアの顔が
強張る。
『くそっ!』
 けれど、忌々しげに紡ぎだされた声はレスティーアではなく、トロンの唇から漏れたも
のだった。
 間一髪のところで下から突き上げるように払った長剣は、トロンのビームソードの軌道
を変え、必殺の闘志をこめた一撃はレスティーアの頬をかすめるように通りすぎていた。
 短い舌打ちとともに、今度は左手のビームソードを発生させたトロンは、そのまま横殴
りにレスティーアの胴を狙うが、自身の左手を襲った衝撃にトロンの金色の瞳がこれ以上
はないというほど大きく開く。
「……鞘……」
 ひときわ激しい光を放ち、トロンの一撃を受け止めているものがなんだが理解した時、
あたしはトロンの心情を代弁するかのようにつぶやいていた。
 トロンとの初戦で、とどめの一撃は放った鉄製の鞘。あの時と同じ、自分の一撃を封じ
られたのを思いだしたのか、トロンが苦渋の表情を浮かべる。
 本来なら、それなりの強度をもっているといっても所詮は鉄。とてつもない高熱を放つ
ビームソードのまえには無力なはずだが、神姫バトルの固有のアイテムに威力や耐久力
の数値が設定されている以上、それを上回らない限り現状ではどうにもならなかった。
 おそらくトロンのビームソードは見た目ほどの威力は備わっていないのだろう。
 右手のビームソードを長剣に、同じく左手は鞘に阻まれ、トロンはレスティーアを目の
前にしながら仁王立ち状態になってしまった。
 でも、ふたりの拮抗はほんのわずかの間だった。両手に展開させていたビームソードの
輝きが突然消えてしまったのだ。
 それが、意図的にトロンが行った結果だとあたしが気づいた時には、自分を支えていた
力がなくなり、驚愕の表情でレスティーアが前のめりに倒れこむ最中だった。
トロンはそれを見てニヤリと笑うと、間髪いれず、レスティーアめがけて膝蹴りを叩き
込む。漆黒の矢と化した膝蹴りが蒼穹の鎧に触れたとたん、一瞬の閃光と激しい衝撃がレ
スティーアを襲う。
「あれって、P・B?」
 鎧の胸の辺りから、一筋の白煙をたなびかせながらバランスを崩すレスティーア。
 タイガとの戦いで勝敗を決めたP・B。あの時は、掌と拳に装備されたものしか使わな
かったけど、どうやらアレと同じものが膝のアーマーにも仕込んであったらしい。
 唖然としていたあたしの視界の端に、一瞬黒い影がよぎった。
『ぅおおぉぉぉおッ!』
 その影がトロンだと気づいた時には、固く握り締められた拳がトロンの雄たけびととも
にレスティーアの胸元に吸い込まれていた。
 さっきとは比べ物にならない輝きが視界を覆い、激しい轟音が鼓膜をゆさぶる。
「レスティーアッ!」
 鎧の破片を撒き散らしながら、宙を舞っていたレスティーアがアスファルトに落ちる音
を同時に、姫宮先輩の悲痛な叫びがフィールドに木霊する。
「トロン!」
『ハァ、ハァ、ハァ……わかってる』
 コンソールの一点を食い入るように見つめていたあたしの声に、荒い息の下、トロンが
レスティーアから視線を外さず、かすれたような声で答える。
 トロンの放った一撃は、レスティーアにかなりのダメージを与えていた。でも、まだレ
スティーアのL・Pはゼロになってはいない。
 トロンは大きく息を吸い込むと、決着をつけるべくレスティーアめがけて一気に走りだ
す。けれど、レスティーアまであとわずかというところで、突然トロンはその動きを止め
てしまった。
 レスティーアが倒れ付した辺りから、微かな、それでいて鋼の如き強さを秘めた声が響
いたためだった。
『まさか……これ程とはな……』
 消え入りそうなつぶやきとともに、レスティーアの頭が持ち上がる。その光景を食い入
る様に見ていたトロンだったけど、その身体は射すくめられたようにピクリとも動かない。
 トロンから視線を外すことなく、その片頬に笑いを浮かべ、ゆっくりと立ち上がるレス
ティーア。その動作は、気品すら感じるほど優雅な動きだった。
「大丈夫なの、レスティーア?」
『心配は無用です、姫』
 心底心配そうだった姫宮先輩。トロンが襲いかかってくる事など意に介さぬといわんば
かりに振り向き、微笑んでみせるレスティーアに、ホッと胸を撫で下ろしている。
『……姫。お願いがあります』
 突然、先輩と向き合いながら話かけるレスティーア。怪訝な顔つきになった姫宮先輩だ
ったけど、すぐにいつも通りの温和な笑みを浮べ、しっかりとうなずいた。
「この勝負はあなたの望んだもの。悔いのないような戦いをなさい」
 先輩の言葉に、力強くうなずき返すレスティーア。だが、トロンのほうを振り返った時
には、その蒼い瞳からは柔和な光は消えていた。
 鎧の胸の部分からそっと手を離すレスティーア。その下には、こぶし大ほどの穴が眼窩
のように黒々と穿っている。
 おそらくトロンのP・Bは、鎧はおろか、その下のレスティーアの身体にも深いダメー
ジを与えているのだろう。
 でもレスティーアは、穴の奥で時折おこるスパークに顔色ひとつ変えることなく、手に
した長剣の切っ先に左手を添えると、大きく右腕を脇に引いた。
「突き?」
 あたしはレスティーアの構えから、それが何であるのか咄嗟に理解した。
「でも、この距離で突きなんて……」
 そこまで考えて、慌ててインカムのマイクを引き寄せた。でも、あたしの口から声が紡ぎ
出されるより疾く、トロンの身体が真横に跳躍した。
 それを見ながら不敵な笑みを浮べるレスティーア。その切っ先に小さな炎が灯ったと思
った途端、その炎は一気に激しさを増し、レスティーアの手にした長剣を覆い尽くした。
 
『アデッソ・エ・フォルチュナ────ッ!』
 
 レスティーアの大気を震わす叫びと同時に、突き出された剣から深紅の炎がトロン目掛
けて噴き出す。
 逆巻く炎より速く自身を包み込んだ熱波に、トロンの動きが一瞬止まり、その直後、トロ
ンの身体が赤炎の舌に絡め取られる。
 そして、トロンを中心に渦巻いていた火炎が次の瞬間、天空めがけて炎の柱と化す。
『がァアアアアアアアッ!』
 全身を紅蓮の炎に焼き尽くされ、永遠に続くかと思ったトロンの絶叫に、あたしは思わ
ず両目を硬く閉じ、耳を両手で覆いそうになったがその動きが途中で止まる。
「だめだ。トロンはまだ戦ってるんだ!」
 あたしはそうつぶやきながら、睨みつけるようにフィールドへと視線を戻した。
「トロンッ! あんたにまだ、“覚悟”が残っているなら立ちなさいッ!!」
 トロンの受けたダメージは心配だったけど、まだ戦いは終わっていない。あたしは心を
鬼にして、トロンを叱りつけた。
 あたしの怒声に似た一声に、地面に倒れ伏したままピクリとも動かなかったトロンの身
体がわずかに震えた。
『まったく……まずは「トロン、大丈夫? ケガはない?」あたりが差し障りのないセリフ
だとボクは思うんだけど……ね』
 全身から無数の白煙を纏いつかせ、苦笑を浮かべながらなんとか立ち上がるトロン。
 ほんのわずかな間、それを驚愕の表情で見ていたレスティーアだったけど、すぐにその
瞳から迷いの色が消えた。
『この期に及んでまだ続ける気か?』
 頭上のスクリーンに表示されている、トロンの残りL・Pを一瞥しながら静かに尋ねる
レスティーア。
『まあね。ボクはまだ、自分の全てをだしきってはいない。それに……』
 トロンはそこまで一気にまくしたてると、少し照れたような顔をする。
『まあ、その、楽しいしね……レスPと戦うのはさぁ』
『……そうか』
 意外ともいえるトロンの言葉に、レスティーアはそっと目を伏せ、かすかに微笑んだよ
うにみえた。
 そして、トロンの覚悟は伝わったのだろう。剣を持ち上げ静かに構えると、レスティー
アはトロンの胸元めがけて稲妻のような突きを放った。
『何ッ!』
 だが、微笑を浮かべるトロンの顔が、ううん、身体全体がかすかにブレると、レスティ
ーアの剣は何の手応えもなくトロンを突き抜けてしまった。
「アクセル・ハート?」
 あたしの叫びと真横に振りぬいたレスティーアの銀線が、背後に現われたトロンに向け
て煌いたのは、まったく同時だった。
 自分の胴目掛けて襲いかかる剣戟に、トロンの顔が歪んで見えたのは、痛みのためか?
それとも恐怖のためか?
 けれど、トロンのわき腹を切り裂くはずの剣は、トロンの右肘から伸びたビームソード
によって阻まれてしまう。今度こそレスティーアの瞳が大きく見開く。
 真正面からレスティーアを睨みつけていたトロンは、渾身の力を振り絞って彼女の剣を
押し返す。
 トロンの力にレスティーアは眉をひそめるが、すぐに左手を柄に添えると両手に力を込
め、そのまま長剣を真横に振りぬいた。
『えっ? う、うわあああーッ!』
 どこにそんな力が残っていたのか。レスティーアの剣の一振りは、まるでトロンを掬い
上げるかのように持ち上げ、そのまま近くの建物に力任せにトロンを叩きつけていた。
『……!?』
 ビルの壁面にぶつけられ、わずかの間意識が混濁していたトロンだったけど、すぐに
ハッとなって前を見る。
 目の前にレスティーアが屹然と立っている。そして、トロンは冷気の正体を知った。
 それはトロンの喉元に突き付けられた、レスティーアの持つ長剣から放たれたものだっ
た。
『今度は首を外して逃げるか? きさまといえど、もはや打つ手はあるまい? 潔くよく
降伏しろ……』
 静かに語りかけるレスティーアを、壁に叩きつけられた衝撃が残っているのか焦点の
定まらない目で見上げていたトロンが、さも億劫そうに片足を持ち上げると、ゆっくりとし
た動作でレスティーアの腹部に踵を押し当てる。
『……手は出ないけど、足なら出るよ?』
 そう言いながら、 無邪気に笑いかけるトロン。レスティーアの表情がみるみる険しく
なる。
『きさま、私たちの戦いを侮辱するのか? こんな事をしてなんの意味が……』
 押し殺すような口調で、そこまで話していたレスティーアが息を呑む。
『……ボクがなんの考えもなく、こんな事をするなんて本気で思ってるの、レスP?』
 唇の両端をキュッと持ち上げ、意味ありげな笑みを浮べるトロン。それを見て、レステ
ィーアは猛烈な勢いで後ろに跳躍する。
『きさま! まさか足にも!?』
 着地した途端、憎々しげにトロンを睨みつけるレスティーア。トロンはそれを黙って見
つめていたが、何故かその頬がみるみる膨れていく。
『ぷっ! あ、あははははははははははっ。 いやだな~、レスPったら。そんなに真剣
な表情(かお)しちゃってさあ』
 我慢の限界を超えたのか、トロンは突然吹き出すと、胸の前で手をパタパタと振りなが
ら笑い出す。
 さも愉快そうに笑い続けるトロンを見ながら、あたしはトロンの考えを理解していた。
 レスティーアは、つい少しまえにトロンのP・Bで大きなダメージを受けている。当然、
トロンがそれを臭わせるような行動をすれば、レスティーアがそれに対して過剰に反応を
してしまうのは仕方のないことだろう。
「それにしても、トロンのヤツ……」
 絶体絶命ともいうべきこの状況を、トロンは見事なハッタリだけで切り抜けてしまった
のだ。あたしは心底、トロンの機転に兜を脱ぐ思いだった。
『さてと。じゃあ充分休んだし、そろそろ続きといこうか、レスP?』
 
トロンはそう言うと、眼前のレスティーアに片目をつぶって見せた。

PageTop

そうだ、狐型神姫を作ろう……

世に多くに武装神姫が存在するように、その楽しみ方も多岐にわたります。

とはいえ、その楽しみ方も大別すれば三つぐらいに分かれるのではないでしょうか?
一つは「キャッキャウフフ」。二つ目は「ブブンドドド」。そして三つ目は「改造」。

私は特に、「改造」というものに強く惹かれます。他の武装紳士(淑女)のみなさんの作品を見るのはもとより、自分で手を加えるのも(たいしたレベルではありませんが……)大好きだったりします。

現在も、二十人近い神姫をキズモノ……もとい、改造を施しました。
もっとも、これらはあくまで完成品の話。この他にも、未完成品や飽きちゃってそんまま、というのもかなりの数になります。

先日、押入れを掃除していたら、それらの品をいくつか発見しました。

CIMG1076.jpg

まずはコレ……。

CIMG1077.jpg

裏返したところ。これじゃあ、何だかわかりませんよね?

CIMG1079.jpg

で、足を開くとこうなります。実はコレ、蟹型の神姫が作りたくなって製作したものなのですが、いくら手を加えてもカニに見えないので、飽きて放置してたものです。

まあ、コレはまがりなしにも形になってますが……。

CIMG1073.jpg

もうここらへんになると、自分で何がしたかったのか分かりません(コレハ、シンキ?)。


あとはもう……。

CIMG1075.jpg

一部分だけ作って、後はそのままとか……ていうか(自分で作っておいてなんなんですが)コレはいったい何でしょう?

作りかけと言えば聞こえはいいですが、要は投げ出しただけ。こういった物が、私の部屋にはかなりあります。

そんななか、何気なく開けた箱の中にけっこう形になっているものを発見!
無残にもバラバラ状態でしたが、組んでみると下のようになりました。

CIMG1057.jpg

どうやら、狐をイメージした神姫のようなんですが……。

CIMG1059.jpg

なんかよく見ると、カンガルーみたいにもみえますなぁ(笑)。

有袋類をモチーフにした神姫というのも斬新そうですが、ただでさえ、イロモノの多い我が家の神姫たち。これ以上ウケをねらっても仕方ないので、タイトル通り「狐型の神姫」として作業を再開したいと思います。



さてさて、今回もどうなりますことやら……。

PageTop

邪神降臨!!

以前記事で書きましたが、行方不明になっていたマイカウンターですが、黒猫さんのアドバイスをもとに復活いたしました!

さっそく、逸る気持ちを抑えつつ閲覧数の確認に……って、元に戻ってるよ!?

ほわい? 月刊の閲覧数を見てみると、fgにミラを投稿してから数日間はそこそこ閲覧数も上がっとりましたが、それ以降は見事なくらい元通りでした。

ふふ、さすがは底辺ブログ。初瀬さんの威を借ってもこんなもんか……。

まあ、考えようによっては、元に戻っただけなんですけどね(笑)。



閑話休題。


先程チラリと触れましたが、軽くなってきたせいか、最近のfgは、いくらか活気が戻ってきたような感じがします。それに触発されたから──というわけでもないのですが、ミラが完成した後も、神姫の改造に対するモチベが珍しく維持された状態になっていました。

せっかくやる気も出てきたのですから、今のうちにまとめて作業をしておこうと思い、本日は、夢のホリデーだったということもあり、改造に必要なブツをまとめて購入すべく、またまた悪鬼覇薔薇へと足を延ばしました。





ところが、ここで思わぬ誤算が!
行くとこ、行くとこ空振りだらけ。けっきょく、予定していた所をほとんど回った時点での釣果 ゼロ!



数か月前までは、今回お目当てのブツはほとんど店頭に在庫があったのですが、油断しました。

こんな時、後悔とともに頭を駆け巡るのは、かの孔子様の仰った「どうせ後悔するなら、買ってから後悔しろ!」という名言です(注 そのような史実はありません)

正直、これには参りましたが、悪鬼覇薔薇に来るための電車賃だって、けっこうな額になります。このまま手ぶらで帰るのも業腹だったので、私にとって心の故郷ともいうべき場所、ヨドバシカメラに立ち寄りました。


早めに家を出たため、けっこう時間があったもので各階に立ち寄りながら、本命のホビー関係を扱うフロアーに到着。ここには先日来たので、まずお目当てのブツがないのは分かってましたがとりあえずチェック。

はは、やっぱ、ねーわ(泣)。

失意にうな垂れながら、在庫がないわけではなかったのですが、消耗の激しい物のストックを買い求めました。

本来なら、このまま家に帰ってもよかったのですが、それも詰まらないですからね。掘出し物でもないかと思い、売り場の中をさまよっておりましたところ、とある商品の前で足が止まりました。

どうも、「魔法少女 まどか☆マギカ」関連の商品みたいなのですが……。


765555.jpg

……これ、シカメさん?  う~ん。なんでしょうねぇ。この、某国で製造したかのようなパチ臭ただようブツは……。

しかも、驚愕の品はこれだけではありませんでした!

7765.jpg


……え~。 これは、ダイエットに失敗してリバウンドしたほむほむ? 
こんなほむほむはヤダ!


さらに、ほむほむの横に、なんか見慣れた絵柄のパッケージが……。


見てはいけない! その瞬間、私の理性が叫びます。でも、見てはいけないと言われれば、つい見てしまうのが人の業。

そして、送った視線の先にあったものは……。

7767.jpg


…………………………


ちがう! こんなのはマミさんじゃない!! もうヤダ! ウチに帰るッ!!


思わず、(わりとリアルに)店内で叫びそうになりました。

しかも、店頭価格1400円って……こんな 邪神像 に、1400円もの大枚をはたく人がいるのでしょうか?

大きな声では言えませんが、タダでくれるといわれても、謹んでお断りしますよ、私は……。




ただでさえ、今日は打ちひしがれているという時に、この「痛恨の一撃」。残りのHPは48ぐらいというありさまです(通常は、満タンで10000ぐらいあります)。
この場にいると命に関わることになりそうなカンジだったので、とりあえず場所を移動。


確か、隣の通路には、前に「武装神姫」のコーナーがあったはず!
だが、それははるか過去の物語。ここ数カ月というもの、ヨドバシカメラからは一体の神姫の姿も見えなくなっているのは承知の上!


でも、それでも、奇跡を信じて進む自分。


……そしてその時、奇跡は起きたのです!




私の目の前に、大量に入荷された「武装神姫」がッ!!




77666.jpg


建子さん×8 キタ──────────ッ!!!





次の瞬間、私の意識は闇の中へと沈んでいった……。









おお、シロよ! 死んでしまうとは情けない。









はい、またもや益体の無い駄文にお付き合いいただき、ありがとうございます。
後半の私の心情はかなり脚色入っていますが、ホントに今日は色々とありました(苦笑)。

蛇足ではありますが、本日私にクリティカルダメージをくださった邪神像のみなさん。どうも気になったので家に帰ってから調べてみました。
その正体は、「ベアブリック」なるクマ型のブロックタイプのフィギュア(?)だそうです。
なんでも、「本体を構成する基本となる9つのパーツ以外は何も付け加えずプリントのみを変え展開する」物だそうです。

ふむふむ、そうかぁ。なんかネズミみたいに見えたけど、クマだったのかぁ。
たしかに、クマのプロポーションにプリントすればマミさんだってあんな風に……って何でもかんでもプリントすりゃあいいってモンじゃね────ッ!




真実を知った直後に、パソコンに思いっきりツッコんでしまったわたくしでした……。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。