神姫者の巣

神姫好きの、また~りとしたブログ

我が家の神姫たち その10

その神姫は『絲』と呼ばれた。

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「傀儡師」、「不死なるもの」、「運命の紡ぎ手」……いくつかの渾名をもつ絲だが、彼女の名を口にする者は、例外なく嫌悪と恐怖を含んだ複雑な表情を浮かべる。

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その悪名をもって知られる<狩るもの>……絲は<狩るもの>たちを統べる存在である。

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絲は他の<狩るもの>と違い、力押しの戦いを嫌う。
奸智に長けた絲は、つねに相手の心理の裏を読み戦いを有利に進める。

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一見するとその表情は、つねに柔和な笑みを浮かべているが、その内面は他のメンバーを凌ぐほどの狂気に満ちている。

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不思議なことだが、装飾過多ともとれる絲の装備には一切の火器が搭載されていない。

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狡猾さにおいては他の<狩るもの>から一目おかれる絲だが、その戦闘能力は並みの神姫と比べても劣るほどである。
では、なぜ「力こそ全て」と考える他のメンバーが絲にしたがっているのか?
それは、絲が持つたった一つの特殊能力のせいであり、その外観も相まって彼女が傀儡師型の神姫と呼ばれる所以でもある。


絲はその体内に『Puppet』と呼ばれるナノマシーンを隠し持ち、独特の接触法で対象神姫にナノマシーンを注入する。

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絲『あら? あなた、私好み。どうかしら、あなたも私のコレクションに加わらない?』

飛鳥『こ、こんな時に何をいって…むぐ!?』

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飛鳥『い、いや! 何これ……(あ、あた…ま…ガ、マッシロ二……)』

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絲『う~ん、とっても美味♪』

飛鳥『ウ……ウゥ…』

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こうして『Puppet』に浸食された神姫はプログラムを書き換えられ、文字どおり絲の操る傀儡と化す。

絲『さあ、立ち上がりなさい…私のかわいいお人形さん』

飛鳥『ア……ア』



この能力のため、現在絲の「コレクション」は膨大な量になっている。
そして戦いの場に赴くたびに、絲は自らの周りを傀儡と化した神姫たちに守らせる。

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絲『さあ、みなさん、力を合わせて私にいじわるをする悪い神姫たちをやっつけちゃってください!』

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『ア、アア…』
『モウ…イ…ヤ』

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『オ…ネガ…イ』
『コロ…シテ』

絲の能力の真の恐ろしさは、制御下におかれた神姫たちの意識はそのままということである。
このため、この傀儡の群れと相対した神姫も、かつての仲間に対する憐憫の情から実力を発揮することができず、けっきょく絲の「新たなコレクション」に加えられる運命をたどる。



このように非常に恐ろしい能力を持つ絲、だが彼女に纏わる話はこれだけに止まらない。
それは絲につけられた渾名の一つ「不死なるもの」に由縁する。
絲の能力は強大だが、その脆弱さゆえに過去に数回破壊されたという噂がまことしやかに囁かれていた。


そして、絲はその都度蘇ってくると……。


これは一種の都市伝説として神姫やそのマスターたちの間に広がったが、あながち噂話として片づけるには奇異な話であった。


つまり、過去の目撃談を総合しても、絲の姿に整合性がみられないのである。

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絲はアークタイプの神姫だったと主張する者……。

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自分の神姫が斃した絲は、ブライトフェザーだったと言う者。

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またある者は、無数の神姫に守られていた絲は、たしかにポモックだっと証言するなど、まるでその話に統一性がないのである。



これはいったいどういうことなのか……。

目撃談にあった複数の神姫たち──彼女たち全員が絲なのか?

あるいは、この中の一人が真の絲なのか?

その答えを知るものは、ただ一人とていない。


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最弱にして最強・・・・・の<狩るもの>……絲。

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今もどこかで哀れな犠牲者が、“傀儡師”の手繰る糸に絡め取られる……。










ハイ! 今回はいつにもまして長い設定でしたが、ここまでお付き合いいただいた方、おつかれさまです!

前回の制作日誌からずいぶん間が空いてしまいましたが、<狩るもの>のリーダー「絲」……ようやく完成いたしました。

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用意した塗料がぜんぜんイメージとちがい、塗装を一からやり直したり。撮影中にリアユニットが大破しこれまた一から作り直していたもんで、ずいぶん時間がかかってしまいました。

イヤ、ホント、申し訳なかったです(汗)。


私としては、圧倒的な力で他者を屈服させるキャラも好きなんですが、絲のように絡めて手で相手を貶める智謀に長けたキャラも同じぐらい好きなんですよねぇ。

見た目は強そうだけど、中身はトホホ……絲の根幹にあるイメージはそんなところでしょうか。

みなさんはどう思いますかね、こういう神姫? 
絲のここらへんのギャップを楽しんでいただけたら幸いです。





では!











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絲『ふんふんふ~……あら?』

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絲『まあ、愛らしい神姫さん。どうかしら、あなたも私のコレクションに……あら、震えているの? 大丈夫よ。これからは私がた~くさんかわいがってあげるから』

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絲『さあ、こっちにいらっしゃい……』





























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コメント


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完成おめでとうございます!
ギャップのあるテクニシャン、イイと思います(^q^)

戦闘する度に手駒を増やしていく上に、何度も姿を変えて復活するとは…異質で不気味ですね。
最初、小さい傀儡とMMSに付いている糸を使って相手を操るのかと思ってました。
しかしまさか、あんな大胆な方法でナノマシーンを直接注入するとは…。

そもそも、あの顔で「こっちにいらっしゃい」って言われたら、行くしかないじゃないですか!www

Mr.Potato | URL | 2013-11-18(Mon)02:43 [編集]


ついに完成ですね!
おめでとうございますッ!

細身の手足に大きな上半身の装飾、実に好みでございます
背部の腕につるされてるネイキッド素体がいかにも傀儡子って感じでいいですねぇ
設定もダークな感じでこれまたツボに入りまくりです。

製作中からそうだったのでイー姉が一番似合ってるなーと思うのですが、ポモちゃんもなかなか(笑)
あ、でもあの無邪気な笑顔で残酷なことしてたと思うと一番怖いような気も…

oden | URL | 2013-11-18(Mon)21:37 [編集]


>Mr.Potatoさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

見た目と中身のギャップをねらってみたので、そう言っていただけるとうれしいです!

戦いは自らの手駒にまかせ、斃されたとしてもすぐに復活する……この能力ゆえに絲は恐れられていますが、同時にこれらは絲自身の脆弱さを表してもいます。

>最初、小さい人形とMMSに付いている糸を使って相手を操るのかと思ってました。

最初はそういう案もあったのですが、どうせならもっとインパクトがある方法がいいかと思い、今の方法に決めました。

確かにイー姉さんにそう言われるとフラフラと従っちゃいそうですが、ポモに言われたらどうでしょうか?(笑)

シロ | URL | 2013-11-20(Wed)06:49 [編集]


>odenさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

塗装でしくじったり、パーツを壊してしまうなど思わぬアクシデントもありましたが、ようやく完成しました。

非常にバランスは悪いですが、一部パーツを自作したせいかイメージに近い物ができ、(手前味噌ながら)絲の武装は自分でも気にいっております。
他の<狩るもの>は武闘派ぞろいなもので、リーダー格である絲は対極的に奸計を好む性格にしてみました。
力任せに相手を破壊するよりも、じわじわと追い詰め「糸」に絡めていく……そんな不気味さを設定に盛り込んでみました。

ころころ姿が変わる絲ですが、私もイー姉さんが一番似合っていると思います。
ポモックはシャレで入れてみたんですが、確かにギャップからくる恐怖は一番かもしれませんね(笑)。

シロ | URL | 2013-11-20(Wed)07:06 [編集]


完成おめでとうございます^^

武闘派チームをまとめるのはやはり搦め手使いですよね!
赤・黒・金という色使いからもリーダークラスの貫禄を感じます。

口移しでナノマシーン注入とはなんとも妖艶…
意識を残したままのコントロール、これほど辛いものはないです(・_・;
「もう楽にさせてあげて!」ってやつですね;
温和そうな表情とのギャップも恐ろしさを掻き立てます。

神姫オーナーが戦わせたくない相手No.1ですね(笑)

モリゾー | URL | 2013-11-21(Thu)23:38 [編集]


>モリゾーさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

最初は塗装も意表をついてパールグリーンで塗ってみたんですが、細長い手足と相まって「直立したアマガエル」みたいになってしまいまして……。
けっきょく安易に黒ベースで塗りなおしたのですが、やはりこちらの方がよかったみたいです。

ナノマシーンの注入法は、イー姉さんをベースにすると決めた時「これっきゃない!」と思いつきました(笑)。でも、ポモックのときは……。
当初、絲の傀儡と化した神姫たちは完全に自我をなくすという設定でしたが、このほうが絲の内面の残虐性を出せるのでは、と思い変更しました。

>神姫オーナーが戦わせたくない相手NO.1ですね。

ほんとうですね。自分の大切な神姫がこんなのに寝取られ(?)たら、涙目ものですよね(笑)。

シロ | URL | 2013-11-23(Sat)09:47 [編集]


完成おめでとうございます。

じつに、実に恐ろしい神姫ですね。

そして、目撃されるたびにその姿が異なるというと、「無謀の神ニャルラトホテプ」や他者の肉体を乗っ取り生きながらえてきたロードス島戦記の「灰色の魔女カーラ」を連想させますね。

おそろしや・・・

扶桑ハツセ | URL | 2013-11-24(Sun)23:18 [編集]


傀儡師型神姫<絲>さんの完成おめでとうございます。
傀儡師型らしく、妖艶で妖しい雰囲気が良い感じですね~

更に、直接的な攻撃力は非常に低いにも関わらず、その特殊な能力とウィルス、スキルを用いた戦略は<狩るもの>達を取り仕切るに相応しい実力とえげつない能力の持ち主ですよねぇ。
特に、操った相手の自意識だけは残しておくとか本当に敵対した相手にとっては地獄の鬼すら生温い悪辣な敵となっていますしねぇ。

そして、何度倒されても蘇る隠された能力も恐ろしい所ですよね。
ボディは変わっても武装に変化は無い所が絲さんを攻略するのに参考になりそうですが、更に別な場所に本体を隠していて、現状動いているボディすら傀儡だったりしたら、もう手の討ちようがありませんねぇ。

決して表舞台に出てこない<狩るもの>達ですが、いつかSSとしてクロスロードの裏や外伝的な何かで全員が出てきて欲しいとも思ってしまいます。
そういう時は、ダークサイドなストーリー展開のアメコミでいうヴィランストーリー(パニッシャーやデッドプール、デスストローク・ザ・ターミネーター等)みたいな感じになると面白いかもしれませんね。
まぁ、デッドプールに関しては、ギャグ混じりすぎてお笑いっぽくなってますがw

絲さんの、あの笑顔で近寄られたら逃げられる神姫は少なそうですな~
これからも、シロさんのオリジナル神姫を楽しみにしていま~す。
それでは、良い神姫ライフを~ (´・ω・`)ノシシ

ASUR・A | URL | 2013-11-25(Mon)14:09 [編集]


>扶桑ハツセさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

他力本願を地でいくような絲ですが、それゆえに不気味な存在だと思います。

複数の異なった目撃談のある絲、たしかにイメージとしてはニャルラトホテプを連想しますが、絲の本質は「灰色の魔女カーラ」の方が近いです。

じつは、ハツセさんのコメントを見るまで彼女の存在をすっかり忘れてたんですが、カーラが「アレ」を介して他者に自分の人格を憑依させるように、絲も同じような能力を持っています。

それこそが、絲が「傀儡師」「不死なるもの」と呼ばれる由縁だったりします。

シロ | URL | 2013-11-26(Tue)11:30 [編集]


>ASUR・Aさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

やはり妖艶さの元は、イー姉さんの素体を使えばこそ、でしょうか?
さすがにポモックベースでは、妙に違和感ありましたしね(笑)。

他のメンバーが直接的な攻撃を得意とするため、差別化の意味を含めて絲は対極的な存在にしてみました。

傀儡となった神姫は身体の自由のみを奪われ敵(神姫)と戦う。
一見すると自身を有利に導くための能力のようですが、じつのところ、絲は敵味方に分かれた神姫たちの血みどろの戦いを眺めることに無上の喜びを見い出しているだけかもしれません。
己の内に潜む、同族である神姫たちへの果ての無い恨みを晴らすために……。

ほんとうに、えげつないですよね、絲って(笑)。

斃されても姿を変え再び現れる。たしかにこんな神姫とはどう戦っていいのか悩みますよね。
さらに遠隔操作などしてたら、絲を斃すことはかなり困難ですしね。

ただ、一見無敵の存在のように見える絲ですが、明確な弱点も同時に持っています。
今回の画像のなかにも、“真の絲”ともいうべき存在が映っています。
それさえ斃すことができれば、絲を完全に葬ることができるのですが……。

たしかにせっかく作った<狩るもの>たち、SSに出したいという気持ちは強いのですが、如何せん私の小説は中だるみが激しいもので、こいつらを出すと収拾がつかなくなりそうなんですよね。
やはりここは、ASUR・Aさんが仰るように外伝か新作でも作って……あっ、いっそのことこ、ASUR・Aさんの書くSSに登場とかはどうでしょうか?

シロ | URL | 2013-11-27(Wed)11:40 [編集]


完成おめでとうございます!
設定もさることながら、武装が本当に上手く纏まっていてすごいですねぇ。
ゴツイアームがまたカッコイイ・・・
背中の白素体、黒素体も雰囲気に一役買っていてシロさんの独特の世界観が伝わってきて面白いですね。眼福眼福。
毎回姿が違うってのも不気味でいいですね。
SF的に考えると、意識自体を移せる独自の侵食プログラムみたいなものを持っていて、
ボディがダメになると他の神姫に乗り移り、姿形を変えながら生きながらえてきた・・・
みたいな感じでしょうか?面白い設定で色々妄想が膨らんでいいですねぇ
ホント良いモノを見せていただいてありがとうございます!

駆炉栖祁(くろすけ) | URL | 2013-11-29(Fri)05:18 [編集]


>駆炉栖祁さん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。

絲は「嘲笑うもの」を完成させた直後に思いついたキャラでして、完成までに姿が二転三転しました。
それでも、巨大な副腕と吊られた素体だけは最初のイメージから変わらなかった箇所なので、褒めていただきうれしいです。

絲に関する駆炉栖祁さんの考察ですが、ずばり核心をついています。
「絲」と名乗っている神姫たちも、じつは傀儡の一つにすぎず「真の傀儡師」ともいう存在は別にいます。
この設定は自分でも気にいってますが、じつはイー姉さんを素体に使うと決めてから思いついた後付け設定だったりします。

オリジナルの素体を用意するのが大変なので、安易にイー姉さん使っちゃいましたが、本当に何が幸いするか分かったものではないですね(笑)。

シロ | URL | 2013-11-30(Sat)09:54 [編集]